オシャレな色の組み合わせとは?メンズ服に相性抜群の2色・3色・春夏秋冬カラーなど徹底解説

皆さんはメンズファッションにおける「色の組み合わせ方」を知っていますか?
なんとなく相性の良い色はイメージできても、実際にコーディネートに取り入れるとチグハグな印象になってしまう、といった方も多いのではないかと思います。
それもそのはず、ネットには色の組み合わせに関する情報がたくさん出回っており、発信する人やサイトによって「正解」が異なるからです。
よくある失敗は「色相関」。補色(反対色)をファッションに取り入れようという意見ですが、これをそのままコーディネートに取り入れるのは危険です。
ではどうしたら良いのか?
この記事では、洋服年間1000万円以上購入&アパレルブランド複数展開する僕が、メンズファッションにおける色の組み合わせ方の「正解」を分かりやすく解説します。
色のルールをこの1記事にまとめました!
明日からコーディネートに取り入れられるよう、おすすめの色合わせや考え方まで紹介するので、ぜひこの記事を参考にオシャレを楽しんでいただければと思います。
まずは、混同しがちな「色の基本用語」をざっとおさらいしましょう。
目次
まず覚えよう!色の基本用語
よく使われる色の基本用語をまとめました。
それぞれ深く理解する必要はありませんが、ザックリと覚えておくことで、服のコーディネートが考えやすくなります。
一生使える知識なので、ここで覚えられる人は覚えてしまいましょう。
色の三属性
色相、彩度、明度をあわせて色の三属性といいます。それぞれ色の性質を表しています。
1.色相
色味の変化や種類のこと。赤、青、緑、黄といった色の状態の違いをいいます。
これを円状にわかりやすく、体系的にまとめたものが「色相環」です。

出典:https://iro-color.com/dictionary/
2.彩度
色の鮮やかさのこと。
彩度が高い=鮮やかな色になり、色本来がもっている個性が強調されます。
彩度が低い=色が濁り、個性が薄くなります。

3.明度
色の明るさのこと。明度が高い=明るい色、明度が低い=暗い色になります。
同じ色相でも、明度を高くすると「爽やかさ」「軽さ」がでてくるのに対し、明度を低くすると「力強さ」「重厚さ」がでます。
異なる色どうしの組み合わせで、明度差を大きくすると力強い印象になり、逆に小さくすると上品で穏やかな印象になります。

トーン
色調のこと。明度(明るさ)と彩度(鮮やかさ)で色の調子を表します。
図のいちばん右側にある、もっとも彩度の高い色を、純色(ビビッドトーン)といいます。
図を見ていただくと分かるように、同じ「赤」でもトーンによってずいぶん印象が変わります。
逆に、違う色だとしても、トーンが同じだと調子があいます(自然になじむ)。
重要なので覚えよう!のちにトーンを合わせたコーデを紹介します。

三原色
色の三原色は、青緑(シアン)、赤紫(マゼンタ)、黄(イエロー)です。
すべての基本となる色で、この三色を混ぜ合わせると、ほとんどの色をつくり出すことができます。
こちらの図のように、それぞれが混ざるほど暗くなり、黒に近づいていきます。

無彩色
白、黒、その中間色のグレーのこと。
無彩色は色味がないので、有彩色を引き立てる色として効果的に使えます。
ファッションのベースとなる、もっとも重要な色です!

有彩色
先ほどの無彩色に色味が加わった色のこと。
色の三属性(色相・彩度・明度)をすべて持つ色のことです。

色相環
色相を変化順にわかりやすく円状にまとめたものです。

補色
色相環で反対にある色の組み合わせのこと。
色と色の差が大きくメリハリがつくため、さまざまなもののデザインでよく使用されますが、ファッションにそのまま取り入れるのは危険です。
これがファッションでよくある失敗!のちに詳しく説明します。

ファッションで大事なのは「トーン」と「無彩色」、注意が必要なのは「補色」と覚えよう!
よくある失敗!ファッションに色相関を取り入れるのは難しい
色合わせを考えるときによく使われるものとして「色相環」がありますが、ことファッションにおいては、これをそのままコーディネートに取り入れるのは危険です。
そもそも色相環とは、デザインの世界で色を体系化するために作られたものであり、ファッションでオシャレをするために作られたものではないからです。
例えば、ホームページなどのデザイン制作でよく用いられる色相環の「補色(反対色)」をつかったコーディネート。
「赤」をつかうときは、補色である「緑」を組み合わせよう、といったものです。
これはページ内にあるボタンを目立たせたり、クリックさせやすくするという目的ではとても効果的です。
しかし、これをそのままファッションに取り入れると、赤いシャツに緑のパンツ……のように、明らかに奇抜すぎるコーディネートになってしまいます。
こうした理由から、色相環を使ったコーディネートをそっくりそのままファッションに用いるのは危険であり、ファッション初心者が失敗しやすいものなので、あまりおすすめができません。
デザインなどの世界でおすすめされる色相の組み合わせと、ファッションで使うべき色相の組み合わせは、必ずしも共通ではないのです。
しかし残念なことに、世の中には色相環をつかったコーディネートが無数に紹介されています。
これは「色相環」という分かりやすい図表を用いることで、直感的かつ論理的に色の組み合わせの説明ができるからでしょう。
しかし、ファッションにはファッションの色の組み合わせ方があります。
繰り返しになりますが、色相環をつかったコーディネートは、ファッションにそのままストレートに取り入れられるものではありません。トーンを合わせるなど、高度な工夫が必要です。
なのでオシャレになりたい人がまず意識すべきなのは、色相環ではなく、ファッションの色合わせの基本型です。
ではファッションの色合わせの基本型とは何なのか?次で見ていきましょう。
メンズ服の色合わせはこれが正解!

先ほどファッションにはファッションの色の組み合わせ方があると説明しました。
デザインやインテリアなどの世界でいわれる「正解」と、ファッションにおける「正解」は異なるのです。
詳しくは僕が当ブログで連載中の『オシャレのレシピ』内で解説していますが、かなり深い話になっているので、ここでは重要なポイントのみをピックアップしてご紹介します。
初心者が覚えるべき色合わせはこの5つです。
- ベース色は「黒」にする
- 黒+1色(2色コーデ)
- 黒+2色(3色コーデ)
- 1色コーデはトーンを変える
- 2色以上のコーデはトーンを揃える
これらはメンズファッションの基本中の基本であり、カラーコーディネートの基礎となるルールです。
きちんとマスターすれば、人から「ダサい」と思われるような失敗コーデはなくなりますし、オシャレな色合わせができるようになります。
それぞれ見ていきましょう。
ベース色は「黒」にする

メンズファッションで取り入れるべきベース色は、「黒」一択です。
ベース色とは、似合う色だけではなく、あらゆる色の組み合わせを考える時につかえる色のことです。
そのためベース色が主役になることはありません。あくまで脇役として、ほかの色をコーデに組み込んだときに邪魔をしない、馴染みを良くする役割になります。
厳密な決まりはありませんが、一番大きな割合の面積を占める色くらいに覚えておくと良いでしょう。
ここでお伝えしたいのは、そのベース色に、「黒」を採用しようという話です。
色にはそれぞれ意味合いがあるということを説明しましたが、「黒」は「無彩色」にあたります。
無彩色は色味がないので、どの色に対しても悪目立ちせず、どんなカラーとも相性よく合わせることができます。
つまり、黒をベース色にすることで、洋服全体のコーディネートをまとめることができるのです。
また、黒はもっとも格式の高い色でもあります。
西洋の服飾史においては、礼装の燕尾服・モーニングコート・タキシード・喪服などに使われてきた色です。
たとえば、スーツスタイルを思いだしてください。黒のスーツは冠婚葬祭で着ることができます。会社などオフィシャルな場で着ることができます。
それが、水色や、茶色のスーツになってくると着ていける場所はずいぶん限られてくるでしょう。
このように、「黒」はどんなカラーとも相性が良いうえ、格式の高いフォーマルな印象を与えてくれる色です。
メンズファッションを支えるキーカラーなので、まずは黒のアイテムから揃えるようにしましょう。
おすすめは「黒」のスラックス!
黒のアイテムと言われましても……という方には、黒のスラックスがおすすめです。
ユニクロで普通に売られているので、ぜひ手にとって試着してみてください。
ベースに黒のスラックスを取り入れるだけで、コーディネートがまとまるのを実感できると思います。
なかでも、裾に向かって少し細くなっているテーパードパンツ(taper=次第に細くなる)がおすすめです。
形のいい黒のテーパードパンツが1本あれば、万能選手として大活躍間違いなしです。
全身のコーディネートをまとめてくれるので、いまクローゼットにあるなんだかしっくりこない洋服すらよみがえる可能性があります。
黒+1色(2色コーデ)

メンズファッションのベースカラーである「黒」に1色を足した、「2色コーディネート」です。
2色の組み合わせは、ベースが黒であれば、もう1色は何色でも構いません。赤、青、黄色といった原色でも、ネオンイエローのような蛍光色でもOKです。
ただし派手な色ほどコーディネートが難しくなるので、ファッション初心者は無難な色(グレー・ネイビー・白)から選ぶようにしましょう。
注意点として、スニーカーはそれ自体に多色使いのものがあるので、気をつけて選ぶ必要があります。
スニーカーが多色になると2色コーディネートが崩れてしまい、せっかく黒でまとめたスタイリングが台無しになってしまうからです。
このような2色コーディネートを意識すると、ショッピングの失敗も減らせます。
この色は自分のワードローブにもあるのか?2色コーディネートをつくることができるのか?といったことを念頭におけば、アイテム単体に一目ぼれして買ってはみたものの、合わせる服がない……といった現象は減らせるはずです。
中級者向けの2色コーデ
ベースとなっているのが黒なので、服やカバンなど小物で別の色を足すスタイリングがオススメです。
例えば、スニーカーとリュックを白にする、などです。
全身黒のコーディネートに足元は白のスニーカーにすると、いわゆる「はずし」が生まれます。
この「はずし」というニュアンスはスタイリングにはとても重要です。全身黒というある種「完璧」な状態に、白を入れることで、その状態をあえて崩します。
コーディネートは完璧であるべきではないか?と思われるかもしれません。
しかし、完璧な状態というのはそれ以上、成長する見込みがなく、ある種の緊張した状態でもあります。
その完璧さをあえて崩すことで、成長する余力のあるリラックスした雰囲気や余裕を感じさせるスタイルに見せることができます。
上級者向けの2色コーデ
ベースの色は、黒でなくてもOKです。
ここまでベース色に黒をおすすめしてきたのは、初心者にとって黒がもっとも簡単かつオシャレに見せられるという理由からです。
なのでファッションに慣れている上級者の方は、黒以外の2色コーデに挑戦するのもアリでしょう。
注意点として、黒以外をつかった2色コーデをする場合、各色のトーンを揃えることが重要です。
詳しくはのちに紹介する「2色以上のコーデはトーンを揃える」で解説します。
黒+2色(3色コーデ)

モデル:MLR店長の松田君
メンズファッションのベースカラーである「黒」に2色を足した、「3色コーディネート」です。
考え方としては、いわゆる「差し色」をイメージするといいでしょう。ベースの色に対して、使う面積を控えるということです。
もちろん、トリコロールカラーのように、青白赤を均等に使ってもいいのですが、メンズファッションであれば、青白をメインにしながら、赤は差し色で使うイメージを持ったほうが、格段にコーディネートしやすくなります。
また、最終的には、コーディネートは自分のクローゼットからつくるものです。その際に、ベースとなる色をあらかじめ決めておくと、買い物をした際に、あとで失敗するという経験を減らすことができます。
多くの買い物の失敗は、「カラー」の選択ミスで起こります。買ったはいいものの結局着ない服というのは、「なんだかしっくりこない」「合わせる服がない」と言いますが、その根本的な原因は「カラー」にあるのです。
1色コーデはトーンを変える

出典:https://flaunt.com/content/zegna-winter22
コーディネートを1色のみで作るときは、「トーン」を変えるようにしましょう。
トーンとは色調のことで、明度(明るさ)と彩度(鮮やかさ)であらわす色の調子のことです。実はファッションの色合わせにおいてもっとも重要な概念です。
ここで注意すべきは、「色相」と「トーン」は別ものということです。
色相を変えたらトーンも変わるんじゃないの?と思うかもしれませんが、「トーン」とは色相の明度と彩度であらわす色の調子のことなので、色相とは別軸で意識する必要があります。
トーンを変えたり揃えたりするのは、かなり難易度が高いです……。
話を戻しましょう。
上の写真は、色相が「ベージュ」のアイテムで揃えていますが、それぞれのトーンは変えています。
見ていただくとわかるように、同じ「ベージュ」でもトーンによってずいぶん印象が変わりますよね?これが「トーンを変える」ということです。
もしここでトーンを変えずにすべて同じトーンのベージュを採用すると、メリハリがなくのっぺりとした印象になってしまいます。
このように、同じベージュでもそれぞれのトーンを変えることによって、メリハリができコーディネートとして成立するのです。
人は洋服の色をかんがえるときに、赤、青、緑、黄といった「色味」ばかりに注目しがちです。
しかし、もっとも大事なのはトーンです。
オールグレーなど1色コーデをつくるときは、必ず「トーンを変える」ということを覚えておきましょう。
2色以上のコーデはトーンを揃える

複数の色相を使うときは、なるべくトーンを合わせるようにしましょう。
色相は増えれば増えるるほど難易度が上がりチグハグな印象になりがちですが、トーンを揃えることでまとまりのあるコーディネートとして成立させることができます。
写真はボッテガ・ヴェネタの2016年春夏コレクションです。黄土色・茶色・青の3色がダークのワントーンで揃えられています。
このように、異なる色相であっても同じトーンで揃えることで、しっかりとオシャレに見せることができるのです。
分かりやすく皆さんが聞くものとしては、「ペールトーン」が挙げられるでしょう。
ペールトーンとは一般的に「淡く澄んだ色味」のことをいいます。明度と彩度のどちらも低く、白っぽさがあるトーンです。
グレー・イエロー・パープルの洋服も、トーンがペールトーンであれば、すべて同じペールトーンの洋服になります。
これらはすべて異なる複数の色相ですが、トーンをペールトーンに揃えれば、まとまりのあるコーディネートとして成立するのです。
ただし注意点は、ひとくちにペールトーンといっても、さまざまなトーンが存在するということです。
つまりトーンを確実に揃えるためには、ペールトーンの中でも、とくに近いトーンで揃える必要があるのです。
繰り返しになりますが、トーンを揃えるという行為は、ものすごく難しいことなのです。
専門家になる必要はありませんが、トーンは無意識で揃えられる代物ではないので、ファッション上級者向けのコーディネートといえるでしょう。
相性の良い色【季節別】

色には、季節ごとに相性の良い色が存在します。
その季節にある自然のものの色が、そのまま季節のイメージになります。
春=桜=ピンク、夏=海=ブルー、秋=紅葉=オレンジ、冬=寒空=ホワイトなど。
どれも人間が自然とイメージする季節のカラーですね。
これらの色は、コーディネートにうまく取り入れることでオシャレを演出することができます。
季節の色を取り入れるとなぜオシャレに見えるのか?
例えば「秋」に、紅葉を意識させる「ブラウン」や「オレンジ」のアイテムを身にまとっている人はオシャレに見えます。
なぜかというと、ファッションに気を配っていることが伝わるからです。
季節を意識したコーディネートは、わざわざその季節に、その季節を連想させる色を選ばないと完成しません。
もちろん偶然、季節にあった色を着ているケースもありますが、全身をブラウンやオレンジでまとめるには、秋っぽくするという意識をもって服や靴、カバンを選ばないとそういったコーディネートにはなりません。
当たり前の話ですが、この「わざわざ選ぶ」という行動が、オシャレにはとても重要なのです。
人と違っていたり、新しい価値観というものは、「わざわざ選ぶ」ことによってつくられます。
人は何ごとにおいても、意識的に「わざわざ選ぶ」ことで価値を作り出していることが大半です。
コーディネートももちろんそうで、偶然、素敵に見えるスタリングというのは、ほぼありえません。
素敵に見えるスタリングは意志をもってつくりだす必要があります。
そういった意味で季節の色をつかったコーディネートは、「わざわざ服を選ぶ」という行為によって、ファッションへの意識の高さが感じ取れる、わかりやすいスタイリングなのです。
次に、春夏秋冬ごとの色を紹介します(色を表すカラーコード付き)。
ぜひこちらを参考に季節の色を取り入れてみてください。
春に選びたい服の色
春は、新しい草花が芽吹く季節です。
桜や若葉など、柔らかくて暖かい色合いがイメージカラーになります。
パステルなどのソフトなトーンを使うと季節感を表現できます。

夏に選びたい服の色
夏は、青い空や暑い太陽が輝く季節です。
青空や海を連想させるブルーなど、爽やかで開放感のある色合いがイメージカラーになります。
明るいトーンを使うと季節感を表現できます。

秋に選びたい服の色
秋は、暑い夏を過ぎ、気候が落ち着く季節です。
紅葉や秋の味覚を連想させるブラウンやオレンジなどがイメージカラーになります。
落ち着いた温かみのあるトーンを使うと季節感を表現できます。

冬に選びたい服の色
冬は、一年の終わりと始まりを告げる季節です。
寒空や雪を連想させるグレーやホワイトなどがイメージカラーになります。
冬の寒さをしのぐ暖を取るイメージとして、暖色をアクセントカラーに入れるのも良いでしょう。

↓暖炉やストーブなど、暖かみを感じる色もウィンターカラーです。

40代、50代〜に似合う色
前提として、年齢ごとに選ぶべき色・選んではいけない色は存在しません。
20代、30代、40代、50代、といった感じで年齢ごとにカラーを指示しているサイトや記事を目にすることがありますが、先に紹介した色合わせのルールさえ意識すれば、どの年齢でどの色を選んでも問題はないです。
ただし、40代、50代以上の大人の男性においては、もちろん何色を選んでも良いのですが、「落ち着いたトーン」の色がとくにオススメです。60代、70代においても同様です。
落ち着いたトーンとは、中間色とも呼ばれるニュアンスカラーのことです。グレー、ベージュ、グレージュ、カーキ、キャメルなど、少しくすみがかった色をイメージすると良いでしょう。
これを取り入れることで、大人の落ち着いた印象を与えることができ、こなれ感を演出できます。
心配な方は、落ち着いた色のものを選べばOK!
ちなみに色とは話がズレますが、素材は「ツヤのある高級素材」がおすすめです。
年齢を重ねるにつれ身体にシワが増えるので、そこにシワのあるカジュアル素材を合わせるのは相性が悪いです。よりツヤのある上品な素材を選びましょう。
同じ理由で、トップスは首のシワを隠すことができるタートルネック、またはモックネックがおすすめです。
トップスのネック部分は、肌の露出が少ない(首が詰まっている)ほど、フォーマルで上品な印象を与えることができるので、40〜50代の方が大人感を演出するときに一石二鳥となるアイテムです。
まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます。
いかがでしたでしょうか?
世の中には「色の組み合わせ」に関する情報があふれていますが、それをそのまま鵜呑みにするのは危険だということが分かったと思います。
それは人によって意見が違かったり、業界ごとに「正解」とすべき色の組み合わせが異なるためです。
繰り返しになりますが、よくある間違いは、ホームページなどのデザイン制作によく用いられる「色相関」をつかったコーディネート。
「赤」をつかうときは、補色(反対色)である「緑」を組み合わせよう、といったものです。
これはページ内にあるボタンを目立たせたり、クリックさせやすくするという目的ではとても効果的です。
しかし、これをそのままファッションに取り入れると、赤いシャツに緑のパンツ……のように、明らかに奇抜すぎるコーディネートになってしまいます。
このように、世の中で提唱される色の組み合わせと、ファッションで使うべき色の組み合わせは、必ずしも共通ではないのです。
オシャレは人との差別化から生まれるものなので、人がつかわない色をつかうこと自体は良いです。しかし、そこに客観性(世の中が受け入れられる範疇の価値観)を失ってしまうと、ただ単におかしな人、ズレすぎな人、として見られてしまいます。
オシャレを目指すうえで肝に銘じるべきことは、客観性を意識して差別化することです。
そういった意味で、今回ご紹介した「黒」をベースとしたコーディネートは、客観性が担保されたオシャレの基礎となるスタイルです。
服の色合わせで悩んでいる方は、ぜひこの記事をもう一度、読み返してみてください。メンズファッションにおける色合わせの正解がわかるはずです。
オシャレについてもっと詳しく知りたい方は、下記の記事をどうぞ。『オシャレのレシピ』と称してオシャレの理論を連載しています。
ファッション初心者の方であっても、今よりももっとオシャレを楽しめるようになると自負していますので、興味がある方はぜひ下記をクリックしてみてください。