【コスパ最強】GUのバルマカーンコートは春秋使えて超おすすめ!サイズ感、コーデなどプロが解説

あなたはGUのバルマカーンコート(5,990円)をご存知ですか?
安いだけでなくクオリティも高いことで一躍話題となった、個人的にも超おすすめのコートです。
「カッコ良いコートが欲しい」
「だけど良いコートって高額だし予算的に厳しいな……。」
まさにこんな悩みをまるっと解決してくれるアイテム。
近年のGUのコスパの良さには驚かされますが、こちらはその中でもトップクラスにお得なアイテムです。

というわけで今回は、私物のバルマカーンコートを使って、その魅力をプロの目線で余すことなくご紹介します。


ちなみにバルマカーンコートには「秋冬モデル」と「春モデル」が存在します。
違いは下記のとおり。
- 春モデルの方が生地が薄め
- 春モデルの方が着丈が5cmほど短い
- カラー展開
簡単にいうと、秋冬モデルは秋冬向け。
春モデルは春向けということです。
基本的な作りは同じなので、どちらもおすすめ。
なので着用シーズンと好みで選べばOKです。
それでは、まずはバルマカーンコートがどんなアイテムなのかをサラッとおさらいしましょう。
目次
バルマカーンコートとは?

バルマカーンコートは、いわゆるステンカラーコート のこと。
実は「ステンカラーコート」は和製英語で、正式名称が「バルマカーンコート」なんです。
スコットランドのバルマカーンという地名に由来しています。
最大の特徴は、日本で「ステンカラー」と呼ばれる襟が付いている点。
後ろ襟が高く、前襟が低い設計になっている襟を、ステンカラーと呼びます。
ちなみに補足すると、ファッション通のなかには、
・後ろ襟が高い襟は「ステンカラー」
・後ろ襟が低い襟は「バルマカーンカラー」
と区別する人もいます。
ですがここら辺の区別はあまり気にしなくて良いです。
ファッション業界って結構あいまいで、アイテムやディテールの呼び名は、人によっても認識が異なっていたりするからです。
バルマカーンコート=ステンカラーコートとして考えておけばOKです!
GUのバルマカーンコートはどんな人におすすめ?
具体的な特徴を説明する前に、どんな人におすすめなのかをお伝えします。
GUのバルマカーンコートは、一言でいうと「着るだけで大人っぽい印象になれる柄コート」。
具体的には、
- 黒のコートを持っている人
- 2つ目のコートを探している人
- 柄物のコートにチャレンジしたい人
- トレンド感のあるコートが欲しい人
- 安くてカッコ良いコートが欲しい人
こんな人たちにおすすめです。
「自分に当てはまる!」
と思った人は、ぜひこのまま読み進めていただければと思います。
それでは、詳しい特徴を見ていきましょう!
GUのバルマカーンコートをプロが購入レビュー
今回は、バルマカーンコートの秋冬モデルをメインに解説します。
正式名称は「バルマカーンコート(チェック)SW」です。
秋冬モデル

最大の特徴は、ステンカラーの襟が付いている点。
ステンカラーの最大のメリットは、小顔効果です。
襟があることで顔周りに立体感が生まれるため、対比効果で顔を小さく見せることができます。
ファッションにおいて、小顔であることはものすごく重要。
「八等身」という言葉があるように、顔が1cm小さく見えるだけで頭身がよくなり、スタイルをよく見せることができるからです。

実際にこちらのコートも、やや大きめの立体的な襟により、小顔効果があります。
コートって着させられたような印象になりがちなアイテムですが、こちらは羽織るだけでサマになるので、初心者でも着こなししやすいデザインになっています。

唯一気になるとすれば、襟先が少しだけ反り返っている点。
襟先が逆巻きだとより立体感が出るので、ちょっとだけもったいない。
とはいえ、今っぽいサイズ感の大きめの襟ですし、十分カッコ良いです。
気になる人はスチームアイロンなどを使えば、襟先の反り返りを解消できるので、ぜひ試してみてください。

次は前立てを見てみましょう。
一般的なステンカラーコートは、比翼仕立て(フライフロント)と呼ばれる、ボタンが見えない仕様になっています。
ビジネスシーンでもよく使われるように、フォーマルでミニマルな印象を与える前立てですね。
一方こちらは、あえてボタンを見せる作りになっています。
これにより、フォーマルな印象を持つステンカラーコートを、カジュアルダウンさせています。
大人っぽい印象を残しつつ、街着としても着られるコートになっているので、ビジネスからカジュアルまで幅広いシーンで着用ができます。

ボタンのサイズはやや大きめ。
ボタンは小さいものよりも、大きいものの方がカジュアルな印象になります。
この点でもカジュアルダウンを仕掛けていますね。
ボタンの質感もチープさはまったく無いので、大人でも安心して着用可能です。

もう一つの大きな特徴は、コート全体に採用されたオシャレな柄。
商品名は「チェック」になっていますが、実際は「ハウンドトゥース」という柄になっています。
日本では、格子(チェック)を構成する柄が、千鳥の飛ぶ姿に似ていることから「千鳥格子」とも呼ばれます。
クラシカルでモダンな印象があり、どんなアイテムを合わせても上品に馴染みやすいのが特徴。
そのため、柄物のコートにチャレンジしたい人にはうってつけです。

柄コートだけど派手に見えず、大人っぽい着こなしが可能。
カラーもブラウンの落ち着いた色味になっているので、季節感がありますし、重くなりがちな秋冬を明るくしてくれます。
これは実際に経験した人も多いと思いますが、市場で「柄物の良いコート」を探すと、高額なものばかり。
一方こちらは「5,990円」というあり得ない価格なので、初めての柄コートとしてチャレンジがしやすいはずです。

後ろの裾は、中央に切り込みが入った「センターベント」になっています。
センターベントがあると、裾のモタつきがなくなるため、バックスタイルをスッキリと見せることが可能。
シルエットに動きが出るので、大人っぽい着こなしができます。
また、センターベントは椅子などに座ったときにも便利。
座ったときに生地が逃げてくれるので、シルエットを保つことができ実用的です。
「しつけ糸」について
ちなみに購入時は、センターベントの裾部分に「しつけ糸」がついています。
しつけ糸は、裏地や表地を正しく整えるための糸で、縫製の最初の作業から付けられます。
一般的には高級なスーツを仕立てるときなどに使われるものなので、これをこの価格のアイテムに使っているのは本当に驚きです……。
着用時はハサミで切ってしまってOKです。

素材感は文句なしの仕上がり。
秋冬にピッタリの見た目で、もっちり厚みがあり、肌ざわりも柔らかいです。
ポリエステル100%なのにチープ感は一切なし。
これで「5,990円」はあり得ないレベルの高さです。

ただし、素材は冬用のコートほど分厚くはないので注意が必要。
保温性がないので、これ一枚で冬を凌ぐのはやや厳しめです。
寒さが苦手な人は、インナーを着込むなどして対策しましょう。

袖にはカフストラップがついています。
本来は、袖口のサイズ調整に使われるディテールですが、こちらはボタンを留めても袖口が絞られないため、単なるデザインとして取り付けられています。
袖口に装飾性が出るので、トレンドライクなディテールです。

両サイドには腰ポケットがついています。
サイドから手を入れられる角度になっているので、使い勝手が良いです。
深さもあるので、スマホや手袋などをすっぽりと入れることが可能。

左胸の内側には、インナーポケットも付いています。
こちらは小物などを入れておくのに便利です。
春モデル

比較のために「春モデル」も購入したので簡単に紹介します。
冒頭でも説明したとおり、バルマカーンコートには「秋冬モデル」と「春モデル」が存在します。
基本的な作りはほぼ同じですが、春モデルは着丈が5cmほど短くなり、生地も少し薄め。
春シーズン向けの仕様になっています。
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また、春モデルは明るくて軽さのある春っぽいカラーになっています。
柄コートでありながら、柄の主張が激しくないので誰でも簡単に着こなせます。
クリーンで大人っぽい印象も良いです。

襟部分はステンカラー。
秋冬モデルと同様に、小顔効果バッチリです。

素材は秋冬モデルと同じポリエステル100%。
化学繊維特有のチープ感は一切なく、もっちりとした肌触り。
5,990円という値段からは想像できないクオリティの高さです。

ボタンは秋冬モデルと同じプラスチック製。

袖にはカフストラップがついています。
ステンカラーコートはフォーマルな印象の強いアイテムですが、こうしたディテールによりカジュアルダウンされています。

両サイドには腰ポケット。
生地と同色にまとめられているためミニマルです。

内側にはインナーポケット。
意外に収納力があって便利です。

後ろは大きなスリットの入ったセンターベント。
動きに合わせて揺れてくれるので、大人っぽい印象が際立ちます。

生地は先述のとおり、やや薄め。
防寒性がないため冬だと寒いですが、春の羽織ものとして使う分にはちょうど良い厚みです。


以上、バルマカーンコートの「秋冬モデル」と「春モデル」を解説しました。
どちらもデザイン・素材感・シルエットともに文句のない仕上がり。
絶妙なチェック柄(千鳥格子柄)がとてもオシャレです。
自分の好みやコーデに合わせて、好きなカラーを選びましょう。
選んではいけないカラー

出典:GU公式ホームページ
ちなみにバルマカーンコートのカラー展開には「ネイビー」もあります。
ネイビーは化繊特有のテカリが強く出てしまっているため、チェック柄と比べてチープな印象。
より大人っぽく着こなしたい人は、今回ご紹介したチェック柄がおすすめです。
次は気になるサイズ感について!
バルマカーンコートのシルエット・サイズ感

モデル:MLR中目黒店長の松田君(170cm 55kg)
僕が運営する中目黒のショップ店長、松田くんに「Lサイズ」を着用してもらいました。
バルマカーンコートのシルエットは、トレンド感のあるリラックスシルエット。
程よくゆとりがあり、綺麗です。
丈がけっこう長めなので、スタイルもよく見せやすい。
最近はハーフ丈のアウターがトレンドになってきていますが、ハーフ丈は言い換えるとハンパ丈で、着こなしが意外と難しいもの。
一方こちらはコーディネートをあまり考えず、羽織っただけでサマになるので、ファッション初心者でも安心して着用できるのがポイントです。
おすすめのサイズ
バルマカーンコートの身幅・袖丈は、標準より少し緩めのサイズ感。
大きすぎないので、無理せずほどよくトレンド感を取り入れることができます。
そのため基本的には、自分の体型どおりのサイズを選ぶのがおすすめです。
そうするとちょうど良いゆとりで着こなすことができます。
よりトレンドライクな着こなしをしたい人や、オーバーサイズに慣れている人は、サイズアップもアリ。
バルマカーンコートを使ったコーディネート
今回は私物のバルマカーンコートを使って、2つのコーデを作成しました。
ぜひ着こなしの参考にしてみてください。
秋冬モデルのコーデ

インナー:SUVIN PLATINUM L/S TEE(CTHY)
パンツ:ワイドスラックス(vein)
シューズ:992(new balance)
グローブ:Hobo GRID(ハンズオングリップ)
モデル:MLR中目黒店長の松田君
バルマカーンコートの秋冬モデルを使ったコーディネート。
バルマカーンコートのような柄コート初心者は、今回のように色数を抑えてあげるのがおすすめです。
色数は増えれば増えるほどカジュアルな印象になり、コーデの難易度が上がるからです。
逆に色数を抑えると、誰でも簡単に大人っぽくコーデをまとめることができます。
おすすめのカラーはブラック。
ブラックはスーツスタイルでも使われるように、フォーマルな印象を持つカラーです。
また「無彩色」と呼ばれる色味を持たないカラーでもあるため、どんなカラーとも相性抜群。
柄コートのよさを邪魔せずに引き立ててくれます。
ちなみに今回は秋冬モデルということでグローブ(手袋)も合わせています。
グローブは細身のものを選んであげると、コーデ全体がシャープな印象に引き締まるのでおすすめ。
コートからスラリと伸びる指先は、大人っぽい印象をより際立たせてくれます。
小物を取り入れるとオシャレをグッと格上げできます。
春モデルのコーデ
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インナー:SUVIN PLATINUM L/S TEE(CTHY)
パンツ:ワイドスラックス(vein)
シューズ:スタンスミス(adidas)
モデル:MLR中目黒店長の松田君
バルマカーンコートの春モデルを使ったコーディネート。
春の季節感を出したいときは、ホワイトカラーのアイテムを取り入れてあげましょう。
そうすることで誰でも簡単に、明るく爽やかな印象を与えることができます。
今回はインナーに白のTシャツ、足元は白のスニーカーを合わせました。
秋冬モデルのコーデとはうって変わって、軽さのあるクリーンなスタイリングになったかと思います。
ぜひ参考にしてみてください。
まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます!
いかがでしたか?
今回は、GUのバルマカーンコートをご紹介しました。
このクオリティの高さに対して5,990円というのは、あり得ない安さ。
しかもセールに掛かることもしばしば。
正真正銘のコスパ破壊コートです。笑
ただ個人的には「安いから買う」というよりは「良いから買う」というレベルのアイテムです。
一着持っておいて損のないアイテムなので、気になる人はぜひチェックしてみてください。
カッコ良いだけでなく、ロングシーズン使えて着回しも効くので、本当におすすめです。
数あるGUのアイテムのなかでも、歴代トップクラスにおすすめできる逸品。
僕のブログでは、今後もファッションに役立つさまざまな情報をアップしていきます。
明日の更新もお楽しみに!