【VEIN】まとめの買ってよかったものシリーズ|2022年6月

毎月一回恒例で開催する予定の「買って良かったものシリーズ」。
第一弾はvein2022SSアイテムのPE WRINKLES TAFFETA TRACK PANTS(¥41,800)です。結論から言うと超超超オススメのパンツで、僕が今年の春夏最も着用しているのはこのパンツです。
ちなみに「2022SS」というのは2022年のSpringSummerの略で春夏物という意味です。アパレルって本当に難しい用語だらけですよね。
このブログでは「ファッションをもっと日常に」がテーマの1つなので、こんな感じで細かい用語もなるべく説明していきます。

今回紹介するブランドは「VEIN」という新進気鋭のブランドでまだ洋服好きの中でしか知られていません。なので周りの人と被りたくないなんて人にはとてもオススメ。
中目黒や新潟にある僕のお店(MLR)でもVEINを取り扱っているのですが、このブランドの良いところは意味のないデザインをしないところ。
と言っても「意味ないデザインてどういうこと?」と思いますよね。ということで今回紹介するパンツを題材にして解説してきます。
PE WRINKLES TAFFETA TRACK PANTS ¥41,800

うちのお店でもリリースしてすぐ完売した人気アイテムまず商品名の時点で意味不明だと思うので簡単に解説していきます。
PE WRINKLES TAFFETA TRACK PANTSの「PE」はポリエステルのことで丈夫で、シワになりにくく、水に濡れても問題ない素材です。いわゆる化学繊維なので機能性に長けています。
デメリットとしては素材感がチープに見えやすいことが挙げられますがこのパンツは後述する方法で見事にそのデメリットを払拭しています。

次に「WRINKLES」ですがこれはシワという意味で、なんとこのパンツは元々この柄が入っていたわけではありません。
画像だと白い線がランダムで入っているように見えるかと思いますが、実は元の生地のカラーがこの白い部分。その生地をシワシワにした状態で転写プリントしているのでシワによってプリントがのらない部分が白く残っています。
なのでランダムで白い柄が入っているように見えるんですよね。これがとても面白い。しかもこの柄によって化学繊維特有のチープ感も消えています。
個人的にもこの柄が一番のお気に入りポイントです。

そして「TAFFETA」は簡単に言うと平織りのことでポリエステル素材をうすーく織ったよと思って頂ければ分かりやすいかなと思います。春夏にリリースされたアイテムなので当たり前ですが薄くて涼しい素材感になっています。とは言え秋までは使えるのでかなり長期間使用出来るアイテムです。
最後に「TRACK PANTS」の部分ですね。トラックパンツは元々スポーツウェアのアイテムで、例えばアディダスのジャージなどを想像すると良いでしょう。と言っても今回紹介するパンツにトラックパンツ要素なんてあるかな?と思いますよね。
実はこのパンツのシルエットにトラックパンツ要素があります。このパンツは立体裁断を取り入れていて、脇線をずらして丸いシルエットを作っているのが特徴。

80年代のトラックパンツを意識したシルエットで腰回りにたっぷりと分量を入れています。いわゆるワイドテーパードシルエットになっていてとても合わせやすい。
テーパードとは先端に向かってだんだんと細くなっていくという意味ですが、このパンツを見ると裾に向かって細くなっていくのが分かりますよね?
これがテーパードシルエットです。それに加えて太もも部分ががっつり太いのでワイドテーパードシルエットと言います。

このシルエットは我々日本人にはピッタリのシルエット。何故なら胴長短足な日本人体型をカバーしてくれるシルエットだからです。
ファッションはスタイルが良く見えるとオシャレに見せやすいものですが、すなわち足が長い方が有利なんです。
同じ長さのものが2つあったら視覚効果により細い方が長く見えます。つまり細いシルエットのパンツの方が足が長く見えるんですが、このパンツは裾が細いですよね?
人の視線は3首(首、手首、足首)に集まると言われていて、パンツを見る際にどこに視線が集中するかというと裾になります。なのでこの裾部分がしっかりと細いと全体の印象が太くならないわけです。

そしてそれだけではありません。太もも部分はゆったりとしたシルエットですよね。日本人男性のほとんどは身体の形が綺麗ではないので隠すのがオススメ。
例えば太ももが極端に太かったり、細かったりしても太もも部分のシルエットが太ければ全く分かりません。人は見えないものは理想を想像する生き物です。
マスクをしているとほとんどの人が格好良くor綺麗に見えませんか?それと同じで体型に自信がないのであれば隠せばいいんです。
ちょっと話が逸れてしまったのでこのパンツに戻りましょう。
次にウエストについて話していきます。ウエストはゴムになっていてベルト要らずで着用可能。ドローコードで縛って履けるのでとっても楽チンですし、コーディネートによってウエスト位置を変えられるため非常に便利です。

また裾にはゴムスピンドルが配置されているので裾を絞って着用することも可能。色々な履き方が楽しめますね。
洋服って素材が良くてもパーツがチープだと全体の印象が損なわれてしまうものですが、このパンツは素材へのこだわりが凄い。
例えば裾のスピンドルはVEINの刻印入りでウエストのドローコードは打ち込みが強くとてもしっかりしています。特にこのドローコードは自分のブランドでも使いたいと思ったほど。

このパンツの凄いところはまだまだあります。実はサイドシームにファスナーによるベンチレーションがあります。
ベンチレーションとは風通しが良くなるシステムのことなんですが、なんとこのベンチレーションシステムによってパンツのシルエットが変化するんです。

ベンチレーションによってシルエットが変わると言われてもピンとこないと思うので是非動画をご覧ください。
いかがでしょうか?ジップを開くことによってよりワイドシルエットのパンツへと変化していますよね。個人的にはこの超ワイドシルエットも好みでコーディネートコーディネートによって使い分けています。
さて、記事の冒頭で「このブランドの良いところは意味のないデザインをしないところ」とお伝えしたと思いますが、まさにこのことです。
ただ単にベンチレーションという機能性を付け加えただけでなく、それをデザインやシルエットとして昇華させるのがVEINの真骨頂。洋服って知識がないとわけがわからないものだと思いますが、デザインにはしっかりと理由があるものなんです。
このように背景まで含めて理解して着用すると愛着が湧きますし所有感も満たされますよね。世の中にあるちゃんとしたブランドはデタラメに洋服をデザインしているわけではなくしっかりと意味をもたせています(特にVEINは顕著)。
ファッションは理解しにくいからこそ他人事だと感じやすいですが、この記事を通じてファッションが少しても身近なものになれば幸いです。
洋服は毎日身に付けるものなのでファッションへの抵抗感がなくなって洋服を楽しめるようになると、人生がもっともっと豊かになること間違いなしです。
今回紹介したパンツについてはYouTubeでも紹介しています。動画の方が分かりやすい部分もあるので是非合わせてチェックしてみてください。
YouTubeで紹介したりこのパンツへの愛を各所で語っていたら、VEINさんとこのパンツの別注をやる可能性が出てきました。お楽しみに、、、!!
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