【購入レビュー】ワークマンのイージスフュージョンダウンジャケットとは?サイズ感、コーデ、評判など徹底解説

「ワークマンのイージスダウンって実際どう?」
「ほかのダウンと比べて何が違うの?」
こんなことでお悩みの方も多いのではないでしょうか。
冬の本命アウターであるダウンですが、結局どのブランドのダウンを買えば良いのか迷ってしまいますよね。
実際、各ブランドからさまざまなダウンが発売されているので、ここから自分に合う1着を見つけ出すのはかなり大変です。

そんな群雄割拠のダウン市場ですが、一際異彩を放つのがワークマンの「イージスフュージョンダウンジャケット」。
優れた機能性を持ちながら、5,800円という圧倒的な価格の安さで毎年大人気のダウンになっています。
ユニクロやGUからもハイコスパのダウンが展開されていますが、それらとはまた違った性質のダウン。
というわけで今回は、実際に購入したイージスダウンを使って、その特徴をあますことなくお伝えします。
「機能性は高いけど、見た目のオシャレさはどうなの?」
「サイズ感やコーディネートは?」
といった気になるポイントも解説。
これから購入を考えている人はもちろん、自分にあったダウンを探している人はぜひ参考にしてみてください。
まずはイージスシリーズについてサクっと説明します!
目次
ワークマンのイージス(AEGIS)とは?

イージス(AEGIS)は「防水」をテーマにしたワークマンのオリジナルブランドです。
作業着を得意とするワークマンの物作りを活かし、ダウン・パンツ・グローブなど、高い機能性を持ったアイテムを毎年の冬シーズンに販売しています。
イージスはもともと、バイクを愛するライダー、釣り人、ウィンタースポーツを楽しむアウトドア層などに向けたブランドでした。
しかし「リーズナブルな価格」が話題となり、一般層からも人気に。
ホームページを見ていただくと分かりますが、なんとほとんどのアイテムが5,000円前後という価格設定。
そりゃあ人気に火が付くのも当然です。
こうした「高い機能性」と「価格の安さ」がSNSを中心に口コミで広がり、いまではワークマンの看板ブランドにまで成長。
本来の防水性に加え、防寒機能もプラスしたオールマイティウェアとして、その人気を確固たるものにしています。
ちなみにイージスシリーズはワークマンの実店舗を中心に展開されているため、オンラインでの販売数は限定されています。
そのためオンラインは毎シーズンすぐに品薄状態に。
実際、今回ご紹介する「イージスフュージョンダウンジャケット」は、11月中旬にはオンラインの在庫が全滅していました。
実店舗には在庫があったのでなんとかゲットできましたが、そこでの在庫も薄めだったので、気になる人は早めの購入がおすすめです。
次は、実際の購入品を使って特徴をレビューします!
ワークマンのイージスフュージョンダウンジャケットを購入レビュー

今回はイージスダウンの人気カラー「ブラック」を購入しました。
下記の5つのポイントに沿って、特徴をレビューします。
- 素材感
- 機能性
- デザイン
- シルエット(サイズ感)
- コストパフォーマンス
実際に買って分かった感想も交えながらお伝えするので、これから購入を考えている人はぜひ参考にしてみてください。
まずはダウンジャケットの肝とも呼べる、素材感から見ていきましょう。
①素材感

表地には、ナイロン100%を使用しています。
ナイロンは耐久性の高い素材で、摩擦に強く、防水性・防寒性にも優れているのが特徴。
実際にこちらのダウンもかなりタフな素材感になっており、しかも生地が厚手のため引っ張っても擦ってもびくともしません。
冒頭でお話ししたとおり、イージスシリーズはもともとバイク乗りなどのアウトドアシーンを想定したブランド。
アイテムの耐久度はピカイチですね。

生地内部は、ポリエステル50%・ダウン35%・アクリル10%・フェザー5%の混合素材。
一般的に低価格のダウンジャケットは、ポリエステル100%の中綿を使用していることがほとんどです。
実際にGUで人気のヒートパデッドジャケット(3,990円)なども中綿で作られているため、見た目はダウン風ですが、正式にはダウンとは呼べません。
一方イージスダウンは、本物の「ダウン」を35%使用。
さらに「フェザー」も15%混ぜ込まれています。
これにより、暖かく、形崩れのしにくいダウンに仕上げられています。
理由がよく分からないと思うのでダウンとフェザーの特徴をさらっと説明します。
ダウンは、天然の「羽毛」のことで、タンポポの綿毛のようにふわふわとした素材です。
たっぷりと空気を含むため、軽さと保温性が特徴。
お布団などに使われることの多い素材です。
フェザーは「羽根」のことで、湾曲した羽軸が付いています。
羽軸があるため弾力性があり、型崩れのしにくいのが特徴。
枕やクッションなどによく使われる素材です。
イージスダウンはこの2つの素材を混ぜ込むことで、中綿だけでは実現できない「暖かさ」と「型崩れのしにくさ」をプラスしているというわけです。
実際に着用してみると、確かに暖かな着心地。
シルエットもしっかりガッシリとしています。
ただ、この「型崩れのしにくさ」がちょっと気になるポイント。
機能性だけを考えればもちろん文句はないのですが、見た目的にガッシリとしすぎていて、作業着感が強めです。
ダウン特有のふんわり感がなく、ゴワつきがあり硬いです。
そのためオシャレ用途として着用したい人には、正直言うとそこまでおすすめできません。
これは当然の話で、そもそもワークマンの「イージス」シリーズは、防水性能を最優先にアイテムを開発するブランド。
見た目のカッコよさを置き去りにする代わりに、優れた機能性を追求しているのです。
実際、ダウンとフェザーを使用したダウンを「5,800円」という安さで出せるブランドはそうそうありません。

裏地はかなり特徴的。
ワークマンが独自開発した「ブラックアルミ」がプリントされています。
従来のシルバーアルミに比べて、保温力が1.5倍に進化したアルミプリントです。
と言ってもピンと来ませんよね。
「洋服にアルミってどういうこと?」
「なんでアルミに保温性があるの?」
と思う人も多いと思うので簡単に説明します。
アルミと略してしまいましたが、正式名称はアルミニウム。
洋服にはあまり使われない素材ですが、アルミニウムは「熱伝導率」が高い素材として有名です。
同時に「遮熱性」を持つ素材で、外気の冷たさが伝わりにくいのも特徴。
このアルミニウムに着目したのがワークマン。
「熱伝導率を利用し、体温を衣服に効率よく伝えることができれば、保温性が高くなるのでは?」
「さらに遮熱性があれば、魔法瓶のような温かさを保つことができるのでは?」
という開発者の発想から、アルミニウムを洋服の素材に取り入れたのです。
これが見事に成功。
アルミニウムを生地にプリントすることで、ほかの素材にはない暖かさを実現しました。
ここで誕生した「シルバーアルミ」が、より保温性の高いプリントに進化したのが「ブラックアルミ」というわけです。
着てみると確かに暖かい。
遮熱性があるため冷気が逃げず、身体を動かすと背中がぽかぽかしてきます。
ただし、ここでも一点気になるのは、ダウンの重さ。
ワークマンのアウターは、身体へのの負担を減らすために軽量なものが多いです。
しかしイージスダウンは、おそらくこのアルミ素材の影響もあり、ずしっと重みがあります。
ここは暖かさとトレードオフ(引き換え)といったところですね。

フードのまくら(首の裏側)には、起毛トリコット素材を使用。
風合いがやわらかくフィット感のある素材で、首を暖める効果があります。
背中のブラックアルミと相まって、身体の背面全体がぽかぽかするダウンです。
②機能性
お次は、先ほどの素材の部分とも少し被りますが、イージスダウンの機能性を見ていきましょう。
イージスダウンの大きな特徴である「耐水圧」と「浸湿度」の2点について解説します。
耐水圧
イージスダウンの「耐水圧」は、20,000mm。
耐水圧は、生地がどれくらいの水圧まで耐えられるかを表す数値です。
レインウェアなどが、雨への性能の高さをアピールするときによく使われます。
目安は下記のとおり。
- 20,000mm:嵐
- 10,000mm:大雨
- 2,000mm:中雨
- 300mm:小雨
イージスダウンは嵐にも耐えうる耐水圧を持っているということになります。
これは三菱商事ファッションが開発した「DiALiGHT」という素材によるもの。
DiALiGHTは、スポーツ用途にも対応できる耐水圧「20,000mm」という高性能に加え、撥水加工をプラスした素材です。
この素材を使うことで、イージスダウンはダウンの弱点でもある雨を克服しているのです。
というわけで実際に試してみたいところですが、残念ながら嵐を待っているわけにもいかないので、口コミ・評判を調べてみました。
結果、「激しい雨のなかでも水が染み込んでこない」という旨の感想が多く見られました。
雨のなかをバイクで走るなど、高い耐水圧が要求されるシーンでのみ、水が染み込むくらいの性能のようです。
アウトドアシーンでの着用を考えている人にとっては、とても心強い機能でしょう。
街着として使う人にとっては、ハイスペックすぎますね。笑
浸湿度
イージスダウンの「透湿度」は、5,000g。
透湿度は、服の内側から外側へ、どれくらいの水分を出せるかを表す数値です。
具体的には、24時間で何グラムの水分(汗)を外に逃してくれるかを表しています。
着用時のムレにくさをアピールするときに使われる数値ですね。
1時間あたりの発汗量の目安は、下記のとおり。
- ランニング等の激しい運動:1,000g(24時間で24,000g)
- 軽い運動:500g(24時間で12,000g)
- 安静時:50g(24時間で1,200g)
イージスダウンの透湿度は24時間で5,000gです。
24時間汗をかき続けることは無いと思うので、1時間あたりに直して考えるのが良いですね。
実際に着用した感想としては、正直、一般的なほかのダウンとの差を感じることができませんでした。
「すごい!全然ムレない!」とかは感じず、まあ普通だな、といったところ。
もしかしたら激しい運動をしたときに真価を発揮するのかもしれませんが、ダウンを着て走り回るシーンがなく試せてもいないため、ここは割愛とさせていただきます…!
③デザイン

前立ては、内側ジップとスナップボタンの二重構造。
ワークマンらしい防寒性を重視したデザインです。
見た目には、スナップボタンと生地の色が同色にまとめられているためミニマルな印象。

フードはサイズが大きめで、顔を覆い隠すような丸みを帯びた形になっています。
ドローコードが付いているのでサイズ調整も可能。
バイクやウィンタースポーツなどで顔全体を保温できるようにしたアウトドア仕様ですね。
フードの立ちはまぁまぁといったところ。
フードに立体感があると顔との対比で小顔効果が期待できるのですがこのダウンはそれなりです。

両サイドには大きめのポケットが付いています。
ポケットはサイズが大きいものほどカジュアルな印象が強まりますが、こちらはポケット口やステッチがボディの生地の色と同色にまとめられているため、カジュアルさはそこまでありません。
ポケットはスマホや手袋が余裕で入る深さになっているので、収納力があり便利です。

右の腰裏には、ジップ式のバックポケットが1つ搭載されています。
こちらはワークやアウトドアに由来するディテール。
鍵などの無くしたくないものを入れておくのに便利です。
今回は僕が購入した「ブラックカラー」のデザインを紹介しましたが、イージスダウンは全7色展開で、ほかのカラーも存在します。
ブラックカラーは全体が同色にまとめられているため、デザイン的にはシンプルでミニマルな印象でした。
一方ほかのカラーは、胸の上下でカラーが切り替えられていたりします。
ブラックカラーとは反してカジュアルな印象になっていますので、ここは好みやコーデに合わせて選ぶのが良いでしょう。
④シルエット(サイズ感)

イージスダウンは、XS〜3XLまでの5サイズ展開になっています。
サイズ感はジャストフィットで、やや身幅が狭いです。
身幅が狭いことで、見た目にはやはり「作業着感」を感じてしまいます。
現代のトレンドは、洋服を大きく着るビッグシルエット。
トレンドとは相反するサイズ感・シルエットになっているので、やはりカッコ良さよりも機能性重視の人が選ぶべきダウンジャケットと言えますね。
少しでもオシャレに着こなしたい場合は、1サイズUPがおすすめです。
⑤コストパフォーマンス

イージスフュージョンダウンジャケットの価格は、5,800円。
見た目のカッコよさはありませんが、機能性の高さを考えると、かなりのハイコスパと言えるでしょう。
先ほどお伝えしたとおり、ダウンとフェザーを使用しながら、この価格を実現するのは本当にすごい。
イージスシリーズの持ち味である「防水性」のほか「耐久性」「防寒性」もしっかりと装備。
安くて機能性の高いダウンを探している人、アウトドアで使えるダウンを探している人におすすめのダウンです。
ユニクロやGUとはまた違った方向性のダウンです。
ワークマンのイージスフュージョンダウンジャケットのおすすめコーデ

シャツ:THOMAS MASON OVERSIZE SHIRTS(CTHY)
パンツ:ワイドパンツ(juha)
シューズ:オールスター(コンバース)
モデル:MLR中目黒店長の松田君(170cm 55kg)
イージスフュージョンダウンにワイドパンツを合わせたコーデ。
先述のとおり、イージスフュージョンダウンはやや作業着感のあるアイテム。
何も考えずに着用すると不恰好に見えがちなので、ワイドパンツなどトレンド感のあるアイテムを合わせて着崩してあげています。
さらに今回はブルーのシャツをレイヤード。
黒一色だと作業着感に加えてのっぺりとした印象になってしまうため、こうした差し色を挟み込んであげると街着として着用しやすくなります。
ぜひ参考にしてみてください。
ワークマンのイージスフュージョンダウンジャケットの評判・口コミ

イージスフュージョンダウンジャケットの世間一般の評価はどのようになっているでしょうか?
僕のTwitterを使って、簡単な認知度調査をしてみました。
僕のTwitterでのアンケート結果
ワークマンの「イージスフュージョンダウンジャケット」知ってる?
— まとめ|ユニクロ全部買う (@matome_mlr) December 20, 2022
結果、「知らない」と答えた人は約70%。
認知度はかなり低めです。
僕のTwitterではさまざまなアイテムの認知度調査をしていますが、ここまで低いのは初めてかも。
一部のワークマンファンやアウトドア好きの中ではもっと認知度が高いと思いますが、少なくとも一般層からはあまり知られていないアイテムと言えるでしょう。
プラスに捉えれば、人と被りにくく差別化になるとも言えます。
まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます!
いかがでしたか?
この記事では、ワークマンで人気のダウン「イージスフュージョンダウンジャケット」を紹介しました。
オシャレ用途としてはおすすめしづらいですが、この価格でダウンフェザーを使用しているジャケットはそうそうありません。
なるべく安く、できるだけ暖かいダウンを探している人にぴったりのアイテムです。
個人的にはジップを上まで締めると顎に当たって痛いのが致命的に辛かった。。。
僕のブログでは、今後もファッションに役立つさまざまな情報をアップしていきます。
明日の更新もお楽しみに!