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メンズのフレアパンツはダサい?トレンドの理由や何故似合わないのかをイラスト付きで解説

今回は2022年にメンズファッションのトレンドになりつつある「フレアパンツ」について徹底解説します。

フレアパンツが流行するにつれて、「フレアパンツってダサい?」「実際のところどうなの?」という声を耳にする機会が増えました。

結論から言うと、ダサくないです。メンズがフレアパンツを履いても「オシャレ」です。これにはしっかりとした理屈があるので、順を追って解説していきます。

まずは、そもそもフレアパンツとは何か?について理解する必要があります。次で見ていきましょう。

そもそもフレアパンツとは?イラスト付きで解説!

意外とよく分かっていない人が多いフレアパンツ。実はフレアパンツとは、裾が広がっているパンツの総称です。

・ベルボトムパンツ
・ブーツカットパンツ
・シューカットパンツ

これら全てを総称してフレアパンツと呼ぶのです。この3つのパンツはそれぞれ混同されがちですが、裾の広がり方によって名前が変わります。

膝から裾にかけて大きく広がるパンツがベルボトム。膝下から裾にかけて広がるパンツがブーツカット。裾部分が少しだけ広がるパンツがシューカットです。

分かりやすく言うと、ベルボトム>ブーツカット>シューカットの順で広がり方が小さくなります。

メンズがフレアパンツを取り入れる際、まずはここをクリアに理解しておかないと失敗しやすいです。下記で3つのパンツを詳しく解説しますので、しっかり覚えておきましょう。

ベルボトムとは?

ベルボトムとは、裾の部分のシルエットが釣鐘(ベル)のように大きく広がっているパンツを指します。日本では「パンタロン」や「ラッパズボン」と呼ばれたこともあります。

裾の広がりが最も大きいパンツなので、着こなしの難易度は高めで上級者向きです。

下記に補足としてベルボトム誕生のルーツをご紹介します。どんなアイテムにも必ず誕生した理由が存在し、それを覚えることはオシャレ上級者を目指す上で重要なポイントです。

なぜそのアイテムが誕生し流行ったのか。そして今なぜリバイバルしてきているのか。そのヒントがルーツに隠されているからです。

ベルボトム誕生のルーツ

ベルボトムの発祥はヨーロッパ諸国の大工職人や、19世紀のアメリカ海軍の制服です。作業をする上で動きやすいように、パンツの裾部分に広がりを持たせたのが誕生のきっかけと言われています。

そして1960年代以降、アメリカのヒッピー文化の代表的なファッションアイテムの一つとして定着するようになりました。日本には1960年~1970年代頃にヒッピー文化と共に流入し、男性や女性にこだわらず広く大流行しました。

ここで「ヒッピー」について少し紹介しておきます。

ヒッピーは、伝統に反抗し、自由を求めた人たちのことを指します。アメリカで、社会に不満を抱える若者たちが共同生活を始め、彼らは荒野や森林を点々と移動しながら生活しました。

ほったらかしたようなドライなロングヘアに、バンダナ、絞り染めTシャツ、そしてベルボトムのジーンズという、ナチュラルで野性味のあるファッションが特徴です。

そしてこのヒッピー文化は、ベトナム戦争への反対運動をきっかけにさらに発展し、反戦活動など政治にも積極的に発言し始めました。彼らの刺激的なパフォーマンスはメディアにも大きく取り上げられるようになりました。

この「自由や愛」を尊重する彼らの信条やスタイルは、全世界に広がっていきました。

日本では「フーテン」(定職や住所を持たない人)とも呼ばれた時期もあり、映画「男はつらいよ」で主人公の寅さんが自称していることで御馴染みですね。

このように、ヒッピーが作り出した文化は、新たなファッションとしてもさらに発展しながら一大ブームを築いていったのです。

世界的に爆発的な盛り上がりを見せたこのヒッピー文化ですが、1970年代にベトナム戦争が終結し、またヒッピーに影響を受けたパンクの登場により、ヒッピーへの関心は急激に失われて行きました。

年代で見ると1960年代の誕生から1970年代の終息までの、たった10年間の短い文化なんですね。

このように通り雨のように過ぎ去っていったヒッピー文化ですが、彼らはさまざまなものを残しました。現代芸術や大衆文化は彼らの影響を受けたものが多くあります。

ではベルボトムの話に戻ります。

日本にもベルボトムが入ってきた当時、呼び方も日本にも独自の呼び方があり、「パンタロン(フランス語でパンツ)」「ラッパズボン」などと呼ばれてしました。50代前後の方であれば、コチラの方がイメージしやすいかと思います。

ただ現在は「パンタロン」は廃語(俗にいう死語)となり、「ベルボトム」として定着しています。

ブーツカットとは?

ブーツカットパンツとは、ブーツを合わせるためのパンツの形(シルエット)のことで、裾部分がもたれないように広がりがあるパンツのことを指します。

街中で最も見かける機会の多いフレアパンツでしょう。裾の広がり方はベルボトムとシューカットのちょうど中間くらいです。

ブーツカット誕生のルーツ

元々は、ファッションではなく、カウボーイが使用するカウボーイブーツの形に合わせてパンツを着用しやすいように、ジーンズの裾部分に広がりを持たせたのが誕生のきっかけと言われています。

従来のストレートシルエットだと裾部分がもつれ、馬上でのアクシデントを招くことがあったからです。

70年代には、このパンツの裾が広がったデザインがファッションとしても取り入れられるようになり、「ブーツカット」と呼ばれ、ジーンズの定番シルエットになりました。

特に1990年代後半~2000年代前半にかけて大流行し、街ゆく人は皆ブーツカットのジーンズを穿いていました。

シューカットとは?

シューカットパンツとは、スニーカーなどのシューズを合わせるため、裾部分がもたれないようやや広がった形(シルエット)をしたパンツのことを指します。

ブーツカットがブーツを履くことを前提に作られているのに対して、シューカットはスニーカーなどのシューズを履くことを前提に作られています。

一見するとストレートパンツのように見えるため、フレアパンツの中では最も取り入れやすいパンツです。そのため初心者がフレアパンツに挑戦する際は、シューカットが一番おすすめです。

シューカット誕生のルーツ

ブーツカットの派生としてシューカットパンツが誕生しました。

カウボーイが使用するカウボーイブーツの形に合わせて誕生したブーツカットパンツに対し、現代のスニーカーなどのシューズスタイルに合わせて誕生したのがこのシューカットパンツです。

現代のトレンドに合わせて誕生したため、最も着こなしやすいフレアパンツと言えるでしょう。

フレアパンツが流行っている理由

フレアパンツが流行り始めたのには、大きく分けて2つの理由が存在します。

  1. トレンドの変化
  2. ダッドスニーカーの流行

以下で詳しく見ていきましょう。

トレンドの変化

フレアパンツが流行し始めた1つ目の理由は、トレンドの変化です。

ファッションは、社会的な背景や課題、娯楽、人々の飽きと密接に結びついています。これらの影響を受けて、デザイン、シルエット、素材が変わってゆくのです。

そして、その中でも広く世間に普及し、その時代を象徴して流行したものを「トレンド」と呼びます。

ファッションのトレンドは、とかく最新の話ばかりされがちですが、実は過去の歴史から学べることが沢山あります。過去があって未来があるように、現代のオシャレや流行は、かつて流行ったものが形を変えてリバイバルしたものだからです。

基本的にはシンプルなデザイン→派手なデザインを繰り返しますし、細身のシルエット→ワイドシルエットを繰り返します。

実際に2010年代は、ノームコアと呼ばれるシンプルなデザインから装飾性への転換期、スキニーパンツなどの細身シルエットからワイドシルエットへの転換期になっています。

これは、トレンドが大衆化しすぎると陳腐化するからです。

オシャレとは人との差別化から生まれるので、同じ格好をしている人が多いと、次第にそれがダサく感じてくるのです。だから新しいトレンドが生まれるのです。

そして2020年代に入り、フレアパンツやデニムに復活の兆しが出ています。ワイドパンツに飽きた人や、スラックスなどのシンプルなパンツに飽きた人が増えたことにより、かつて流行したものがリバイバルしてきていると言うわけです。

ただ、このようなリバイバルトレンドは、昔のシルエットやデザインがそっくりそのまま復活するわけではありません。

現代のトレンドに合わせて、少しだけ形を変えて復活するのです。

実際に今流行っているフレアパンツは、1960〜1970年代に流行ったフレアパンツのように急激にフレアしてるわけではなく、元から太いものがややフレアしてる(ワイドパンツからの派生)パンツですよね。

このように、過去のトレンドを知ることで、今なぜそれが流行っているのか理由が分かるようになります。これを知っているか否かで、自然と着こなしにも差が出てくるものです。

ダッドスニーカーの流行

フレアパンツが流行し始めた2つ目の理由は、ダッドスニーカーの流行です。

ダッドスニーカーとは、英語の「DAD(お父さん)」という言葉の通り、お父さんが履くような、靴底が厚く幅が広いボリューム感のあるスニーカーのことです。

もともとはダサかっこいい感じが逆に新鮮ということで注目を浴びたダッドスニーカーですが、機能的にもソールが分厚いことで身長が盛れて足が長く見えるというメリットがあったため、今では「ダッドスニーカー」 というよりは「ボリュームスニーカー」として様々なブランドが提案するようになり、定番の人気アイテムとして定着しています。

そしてこのボリュームスニーカーと相性が良いのがワイドパンツ。

ワイドパンツで下半身のシルエットを太くすれば、ボリュームがある靴もすっぽり隠せる上に、身長が盛れて足も長く見せることができるからです。

ただ、先ほどのトレンドの流れとしてお話しした通り、ワイドパンツが普及し過ぎたことで、人々はだんだんとワイドパンツに飽きてきています。

オシャレとは人との差別化から生まれますから、ワイドパンツにオシャレさを感じることが無くなり、新しいコーディネートが求められるようになってきたということですね。

そこで注目を浴び始めたのがフレアパンツです。

裾部分が広がるという特徴を持つフレアパンツであれば、ワイドパンツと同じようにボリュームのある靴とも合わせられるため、それに気がついたオシャレ上級者やアパレル業界の人を中心に、フレアパンツがコーディネートに取り入れられるようになりました。

それがだんだんと一般層にも広がり始めたことで、フレアパンツが現代のトレンドと呼ばれるようになったのです。

これらの理由から、フレアパンツが再び脚光を浴び、現代のトレンドとしてリバイバルしてきているというわけです。

とはいえ、一般層に完全に広がり切ったかと言うとまだまだですし、そもそもトレンドというものはゆっくりと時間をかけて移り変わっていくものなので、市場全体でフレアパンツが流行するのにはもう少し時間が掛かるでしょう。

フレアパンツのメリット・デメリット

ここまでで、基本的なフレアパンツの種類や、再流行している理由が分かったかと思います。

次は、実際にフレアパンツをコーディネートに取り入れることを想定して、そのメリットとデメリットを理解しておきましょう。

メリット

フレアパンツのメリットは、美脚効果によるスタイルアップです。足が長く見えるので、身長も高く見せることができます。

これは人間の目の錯覚が関係しています。長さが同じものを見比べたときに、先端が細くなっているものよりも、先端が広がっているものの方が長く見えるという錯覚です。

そのため、足先に向かって広がっていくフレアパンツは、実際よりも足が長く見えるのです。

同じような機能を持つワイドパンツと比べても、フレアパンツの方が大人っぽくボリュームシューズが履けて、なおかつ美脚効果により身長も盛れるというメリットがあります。

デメリット

フレアパンツのデメリットは、初心者にはコーディネートがやや難しいというところです。

「メンズのフレアパンツ=ダサい」という声があるのは、フレアパンツ自体がダサいのではなく、そのコーディネートに失敗している人が多いからです。

フレアパンツ自体にある程度のインパクトがあるため、トップスを柄物にすると途端にレトロな印象になってしまったり、サイズを間違えると個性的過ぎてしまいます。

ただしこれには解決方法があります。それはフレアパンツの中でもストレートに近い「シューカット」を選ぶことです。

シューカットであれば、ストレートパンツの延長線上として着用できるため、フレアパンツのデメリットであるコーディネートの難しさが解消できます。

詳しくは下記の注意点なども参考に読み進めてみてください。

フレアパンツの注意点

メンズファッションでフレアパンツを取り入れる際の注意点はただ一つ、「ベルボトムは避ける」です。

先ほどもお話しした通り、フレアパンツはトレンドになってきているとはいえ、比較的個性の強いパンツです。

特にベルボトムはフレアパンツの中でも膝からの広がり方が最も大きいため、非常に難易度の高いパンツです。

また、ベルボトムはレディースでは定番となっているアイテムではありますが、メンズではまだ一般化してきていないため、個性が強すぎるように見えてしまい、逆にダサいといった印象を与えてしまう可能性があります。

以上の理由から、ファッションに自信のある方以外は、ベルボトムは極力避けた方が失敗は少ないでしょう。

初心者におすすめのフレアパンツ

ここまでの解説を踏まえた上で、初心者におすすめのフレアパンツはシューカットパンツです。

ベルボトムやブーツカットに比べて、裾がほんの僅かに広がっているだけなので、ストレートパンツの延長線上として履くことができます。

これはフレアパンツに抵抗感がある人や、着こなしに自信が無い方にもおすすめです。

特に30代以降の方は昔のレトロなイメージもあって抵抗感が強いと思いますが、シューカットは当時流行したフレアパンツとは違い、裾がちょっと広がっているだけなので、無理なく試せるでしょう。

一見すると普通のストレートパンツのようにも見えますが、実は裾が少しだけ広がっていて、主張し過ぎずにフレアシルエットの良さを楽しめる、実にちょど良いアイテムなのです。

さらにボリュームスニーカーによる身長アップに加えて、フレアパンツの最大のメリットである美脚効果が相まって、全身をスタイルアップすることができます。

ちなみにこれは余談ですが、フレアパンツがとりわけ若い世代に流行ってきた理由として、韓国の人気アイドルグループ「BTS」のメンバーがフレアパンツを着用していることが挙げられます。

かつて映画スターのファッションを真似する人々が多かったように、現代においても憧れの人物のファッションは真似したくなるものですからね。

そして彼らBTSも、ベルボトムではなくブーツカット~シューカットのフレアパンツを着用しています。

このことからも、特にファッション初心者においてはシューカットが無難であると言えるでしょう。

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます!

冒頭でもお話しした通り、メンズのフレアパンツはダサくありません。

ダサいという声が上がってしまうのは、フレアパンツの選び方や着こなしに失敗している人が多いからです。

なのでフレアパンツに挑戦しようか迷っている人は、初心者でも着こなしがしやすいシューカットパンツを選びましょう。

フレアパンツは正しい知識を持ってコーディネートに取り入れることで、人とは違った新鮮なオシャレを楽しむことができるおすすめのアイテムです。

メンズファッションのトレンドとして、「スキニー」「テーパード」「ワイド」と色々なパンツが出てきましたが、今まさに次のトレンドになり始めているのが「フレアパンツ」なのです。

既に高級ブランドや高感度のショップではフレアパンツが提案されてきていますが、ついに一般層向けのユニクロなどでもフレアパンツが登場し始めているので、この機会にぜひ覚えておきましょう。

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