【エスパドリーユ比較】ガイモ?GU?グローバルワーク?カスタニエール?オススメはこれだ!

夏の定番シューズであるエスパドリーユ。
サンダルのように気軽に履けるけど、サンダルほどカジュアルすぎない、上品な印象を与えられるシューズです。
この記事では、いま人気のエスパドリーユを実際に購入して、それぞれの特徴や違いを徹底レビューします。
おすすめのコーデ、履き方、サイズ感、メンテナンス方法など、エスパドリーユに関する悩みもまとめて紹介。
エスパドリーユの全てをギュッと凝縮しました!
のちに詳しく説明しますが、先に結論をいうと、一番のおすすめは「カスタニエール(Castaner)」です。
それでは、そもそもエスパドリーユとは何なのか?を見ていきましょう!
目次
エスパドリーユとは?

エスパドリーユとは、靴底にジュート(黄麻)をつかった、サラッとした履きごこちが魅力のシューズです。
人気の理由は、サンダルのように気軽に履けて涼しいのに、サンダルにはない上品な見た目があることでしょう。
一度使ったら病みつきになったというリピーターも少なくないと思います。
いまでは定番デザインをはじめ、スニーカーのようなシューレースタイプや、アッパーに皮革を使用したタイプなど、さまざまなアイテムが発売されています。
エスパドリーユが履ける時期
主にサマーシーズンに活躍する靴ですが、いつからいつまで履けるの?という声を耳にすることがあります。
結論、とくに決まりはありませんが「夏用シューズ」として認知されていますので、夏を中心とした気温が高い時期、と言えるでしょう。
なので気温が上昇していれば、春の終わり(初夏)〜秋口くらいまで着用することができます。
逆にその時期でも、気温が下がる寒い日に履いていたら不自然な印象を与えてしまいますので、なるべく着用は避けた方が良いでしょう。
エスパドリーユのルーツ
ルーツを知ることは、オシャレへの第一歩です。
すべての洋服やアイテムには元となるルーツが存在しており、それを知ることで、デザインの意味や機能美に気づくことができます。
こうした知識は知っておくだけで自信になり、それは自然とオシャレな着こなしに繋がります。
興味ないからと読み飛ばさず、ぜひザッとでも目を通してもらえたらと思います。
もともとは農民の作業靴

エスパドリーユは、14世紀ごろのバスク地方(スペインとフランスの国境にまたがるピレネー山脈)がルーツとされています。
当時、ピレネー山脈で暮らしていた農民の作業靴として生まれたのが原型です。
ちなみにこの「バスク地方」は様々なアイテムの発祥地で、例えばバスクシャツやベレー帽なんかもバスク地方がルーツになっています。
名前の由来
エスパドリーユの名前は、カタルーニャ語の「アスパルデーニャ(espardenya)」に由来しています。
地中海地方には、ロープを作るための丈夫でしなやかなエスパルト(カタルーニャ語でアスパルト)という繊維があり、この繊維から作る靴を「アスパルデーニャ」と呼びます。
現代では、ロープをコイル状に編み上げた靴底を、アッパー部分に縦のステッチで縫い付けたシューズを指す言葉になっています。
イヴ・サンローランにより一躍有名に

エスパドリーユの人気に火がついたのは1970年代、気鋭のファッションデザイナー「イヴ・サンローラン」がパリコレで発表したことがきっかけです。
彼が世に送りだしたのは、世界初となるウェッジソール(厚底のかかとを持つヒール)に、ゴールドのサテンリボン、丁寧に編み込まれたエスパドリーユです。
これをきっかけにエスパドリーユは映画のシーンでも着用されるようになり、映画スターの着こなしに憧れた人々が真似をしはじめたことで、モードの世界から一般層へも広まっていきました。
さらに1980年代後半には、フランスの世界的デザイナー「ジャンポール・ゴルチエ」がカスタニエールとコラボレーションし、ブラックレザーのサイハイスタイルを発表。
モードの世界でもエスパドリーユがさらに進化していきました。
世界に名を広めたカスタニエール社

イヴ・サンローランのコレクションで制作を担当したのは、1927年創業の老舗エスパドリーユメーカーとして知られる「カスタニエール社」です。
このカスタニエール社もまた、イヴ・サンローランのコレクションをきっかけに世界中に知れ渡りました。
その後も、シャネル、ロエベ、クリスチャン・ルブタンなど、多くのハイブランドのシューズコレクションを手がけていきました。
今回はカスタニエール社のエスパも購入したので、のちほどレビューします。
21世紀、夏のファッションアイコンに
21世紀に入る頃には、エスパドリーユはさまざまな形に進化し、夏の定番シューズとしての地位を確立しました。
シャネルやヴァレンティノなどの有名ブランドのコレクションでも、新しいスタイルやコーディネートのエスパドリーユが発表されています。
以上、エスパドリーユの誕生から現在までをまとめてみました。
農民の作業靴だったものが、海外コレクションに発表されるようになるのが、ファッション史の面白いところ。
エスパドリーユがサンダルよりもおすすめの理由

暑い夏になると、少しでも快適に過ごすためにサンダルを履く機会が増えると思います。
ただ、サンダルはオシャレに見せるのが難しいアイテムなので、もう一つの選択肢としてエスパドリーユがおすすめです。
サンダルは快適性を追求したシューズなので、どうしても見た目がカジュアルでラフになりがちです。ものによってはだらしなく見えてしまうものもあるでしょう。
一方エスパドリーユは、サンダルに比べてカジュアルになりすぎず、ものによっては上品な印象を与えられるものもあります。
サンダルと比べて甲がある分、コーディネートの幅も広いのが特徴です。
見た目はスリッポンのようになっているので、サンダルに抵抗感がある人も履きやすいでしょう。
実際にヨーロッパなどではフレンチカジュアルのスタイルとして、オシャレな大人がファッションに取り入れています。
ちょっと昔の話になりますが、「ちょいワルおやじ」で一斉を風靡したジローラモさんあたりを思い浮かべるとイメージがしやすいかもしれません
俳優やモデルがリゾートシーンでオシャレに履きこなしているシーンもちらほら見かけますね。
またエスパドリーユは、機能性においても夏の暑い季節に適しています。
アッパーが綿、ソールが麻で編み込まれていることから、通気性が良く汗にも強いですし、とっても軽いので足元が楽ちんです。
これらの理由から、サンダルに代わる選択肢の一つとして、エスパドリーユはおすすめです。
とはいえ……!サンダルにもオシャレなものはありますし、逆にいうとエスパドリーユにもいまいちなデザインのものも存在します。
というわけで、次はエスパドリーユの人気4型について、実際におすすめできるのかを見ていきましょう。
エスパドリーユの人気4ブランドを購入レビュー!

さまざまなブランドから展開されるエスパドリーユ。
どれを選べば良いか分からないという方も多いと思うので、いま人気の4ブランドを購入して、実際の感想を交えながらレビューします。
- GU
- グローバルワーク
- ガイモ(GAIMO)
- カスタニエール(Castaner)
それぞれ見ていきましょう。
GU

まずはGUのエスパドリーユからいきましょう。
まず目に付くのは価格の安さ。セールで990円とコスパは最強ですね(笑)。
シルエットは丸くも細くもなくベーシック。デザインは装飾や切り替えが入っていないためミニマルになっています。

アッパーはコットンとポリエステルの混合素材。素材感は悪くないですが、生地が薄くて柔らかいので足の形が出やすくなっています。
履き口にゴムがついているので少しだけ伸びるのは嬉しいポイント。
また実際に持ってみると分かりますが、靴とは思えないほど超軽量。

伝統的なエスパドリーユはインソールがジュート(黄麻)になっていますが、GUのインソールはポリエステル・ポリウレタンあたりの合成素材になっています。
一応、足の形に合わせたアーチクッションが採用されていますが、アーチ部分以外はフラットで固めのため、長時間の着用には向いていないでしょう。
汗はインソールが吸い込んで外へ逃がしてくれるようになっており、ある程度の蒸れは軽減される仕様です。

アウトソール(靴底)についても、伝統的なエスパドリーユがジュート(黄麻)なのに対し、GUはゴムソールになっています。
薄くフラットなため、歩いたときに地面からの衝撃をそのまま感じます。サンダル感覚で履くなら良いですが、街に繰り出して長時間履くとなると少々厳しいです。

ヒールには靴の着脱を便利にする「プルストラップ(つまみ革)」がついていません。
デザイン的にはミニマルで良いんですが、エスパドリーユはジャストサイズで着用するシューズなので、プルストラップがないと履くときに少し不便です。
以上、まとめるとオーソドックなシルエットにミニマルなデザインになっているため、履く人を選ばない番人向けのシューズといえるでしょう。
ただし生地が薄いため足の形が出やすいのと、長時間の着用にはあまり向かない機能性ですので、その点だけ留意してください。
とはいえ990円という圧倒的な価格ですので、コスパで考えると4ブランド中No.1ですね。
注意点として、サイズ展開が1cm刻みになっています。0.5cm刻みで選ぶことができないので、サイズ感が心配な方は店舗でのフィッティングをおすすめします。
グローバルワーク

グローバルワークは、HARE(ハレ)やRAGEBLUE(レイジブルー)などを手掛ける「株式会社アダストリア」が展開する若者向けのカジュアルブランドです。
シルエットはGUと同じで、丸くも細くもなくベーシック。

デザインはミニマルなGUに対してこちらはカジュアル寄りになっており、先端の切り替えが目立ちます。
サイドも切り替えでコットンになっており、トゥーとヒールはフェイクスエードっぽい素材感が特徴的。
生地はGUに比べると厚く硬くなりしっかりとしているので、足の形は出ないようになっています。

インソールはぱっと見、ジュート(黄麻)に見えますが、実はポリエステルなどの合成素材になっています。
インソールが薄くて硬いGUに比べると、こちらは多少の弾力性があるため、足が疲れにくくなっています。

アウトソール(靴底)も、ジュート(黄麻)を模したゴムソールになっています。
エスパのデザインをもとに軽量のEVA素材が使用されているようで、確かにGUなどと比べると屈曲とクッション性を感じます。
長時間は少し疲れそうですが、少しのお出かけなどに使いやすいワンマイルシューズといえるでしょう。

ヒールには靴の着脱を便利にするプルストラップ(つまみ革)がついています。靴べらなどを使用せずに靴を履くことができるので結構ありがたいディテールです。
以上、グローバルワークは小物に強いブランドなので、こちらもエスパドリーユも2,750円という価格の安さを踏まえるとなかなかの出来です。
とくにフェイクスエードっぽい素材感はほかのブランドには無い特徴なので、気になる方はチェックしてみてください。
ガイモ(GAIMO)

ガイモはスペイン発の老舗シューズブランドです。このあと紹介するカスタニエールと並び、エスパドリーユといえばガイモ!といえる王道ブランドです。
すべて職人のハンドメイドで作っているのが特徴で、丁寧なものづくりは世界でも高く評価されており、フランスやイタリアの高級ブランドのエスパドリーユも手掛けるほど。

シルエットはGU・グローバルワークと同様に、丸くも細くもないオーソドックスなシルエットになっています。
アッパーはエスパドリーユらしいキャンバス生地でできています。硬さはGUとグローバルワークの中間くらいの硬さ。

インソールは伝統的なエスパドリーユらしくジュート(黄麻)でできています。
これぞ「THE エスパドリーユ」といえる素材感とデザインになっていますが、悪くいうとオーソドックスで「普通」です。

ひとつ気になるのは、ヒールのプルストラップ(つまみ革)が、カラフルなマルチストライプになっている点。
これが結構カジュアルで目立ちます。
そもそもエスパドリーユは、シンプルなデザインで足が細く長く見えるシューズです。
夏のメンズファッションはTシャツやショーツなどカジュアルなアイテムが多くなりがちですが、そこを引き締めてくれるのがエスパドリーユの良いところです。
革靴という選択肢もありますが、革靴だと夏の季節感がだせませんよね?
しかしエスパドリーユは季節感を出しつつフォーマルも取れるという、一挙両得なのが最大のメリットなのです。
つまりエスパドリーユに求められるのはミニマルデザインなわけですが、こちらのガイモはマルチストライプがカジュアル色を強めてしまっているため、若干気になるポイント。
かかと部分なのでパンツによっては見えませんが、個人的にはマルチストライプでなければより好みでした。
もちろんマルチストライプが悪いかというとそうではなく、単純にカジュアル寄りになることでほんの少しだけコーディネートの難易度が上がるという意味ですので、着こなしに自信のある方は気にせず着用してOKです。
【おすすめ】カスタニエール(Castaner)

カスタニエールは1927年に創業したスペイン発の老舗ブランド。
先ほどのガイモと同じで、職人によるハンドメイドの確かな技術が自慢です。
結論から先にいうと、4ブランドで一番おすすめなのはこちらのカスタニエールのエスパです。
まずシルエットですが、サイドのくびれが強目に入っています。くびれは靴選びでかなり重要なポイントで、くびれが強い(=細い)と、足が細く見える効果があります。
例えばトレンドから定番化しているダッドスニーカーなども、全体のシルエットは丸くぽってりとしていますが、くびれが強いことで不格好にならず、細く見えるようになっています。

またトゥ(つま先)が少し四角いのが分かるでしょうか?
これはスクエアトゥと呼び、今のトレンドにドンピシャのシルエットです。
アッパーの素材はエスパドリーユらしいキャンバス生地。硬さはGUよりは硬いですが、ガイモよりは柔らかいくらいです。

インソールは伝統的なエスパドリーユと同様に、ジュート(黄麻)でできており、かかと部分には「Castaner」のロゴが刻まれたクッションが付いています。

一つだけ惜しいのは、先ほどのガイモと同じように、ヒールのプルストラップ(つまみ革)がややカジュアルな点。
ただしマルチストライプのガイモに比べて、こちらはトリコロールの3色までに色数が抑えられている&プルストラップ自体の幅が細いため、許容範囲です。
というわけで、4ブランドを実際に購入した僕の結論としては、カスタニエールのエスパが一番おすすめです。
キャンバス生地のアッパーにジュート(黄麻)のソール、そして足が長く細く見えるくびれの強いシルエットは、大人の夏シューズにぴったりのデザインといえるでしょう。
エスパドリーユのおすすめ色は「黒」

エスパドリーユはさまざまなカラーが展開されていますので、色選びでお悩みの方も多いと思います。
ざっと調べただけでもこれだけのカラーバリエーションがありました。
黒、白、グレー、ネイビー、ベージュ、赤、ブラウン、オレンジ、グリーン、シルバー、柄もの etc……
個人的なおすすめは、王道の「黒」です。
せっかくこれだけのカラバリがあるなかで黒を選ぶのはつまらないかもしれませんが、黒はメンズファッションのキーカラーなので、迷ったらこの色を選んでおけば間違いないでしょう。
エスパドリーユは革靴と比べるとカジュアル寄りなデザインのシューズです。派手な色を選ぶとカジュアルさが増し、子供っぽく見えてしまいます。
なのでドレス色である黒を選ぶことで、カジュアルと大人っぽさのバランスを取ることができます。
もちろんファッション上級者やコーディネートに自信のある方は、黒以外を選んでも全く問題はありませんが、試しにエスパドリーユを一足もっておきたい人や、何色にするか迷っている人は、黒がおすすめです。
それに黒はトレンドに左右されない色なので、「買ったけどタンスの肥やしになってしまった」なんてこともなくなるでしょう。
黒以外で選ぶとすれば、ネイビー・グレー・ホワイトなど、主張しすぎない無難な色を選ぶと良いでしょう。
エスパドリーユのおすすめメンズコーディネート

ユニクロ×マルニ / ワイドフィットボクシーショーツ
ユニクロ&JWアンダーソン / 2WAYトートバッグ
CASTANER / エスパドリーユ
モデル:まとめ(僕)
ブルーのショーツにエスパドリーユを合わせたマリンテイストのコーディネート。
ショーツはカジュアルなアイテムなのでカラフルな色を選ぶと子供っぽくなりがちですが、カラフルな色でコーデ全体の色数を減らしてあげるとバランスが取れます。
こちらのブルーのショーツを使ったコーデも極力色数を減らしているのが伝わりますよね?
こうすることでカジュアルになりすぎないような工夫をしています。
個人的にもショーツ×パーカの組み合わせは好きです。夏のYラインシルエットとしてぜひ参考になれば幸いです。
エスパドリーユのサイズの選び方&履き方
エスパドリーユは悩みの多いシューズです。
よくある悩みが、サイズをどうやって選べば良いか分からないというもの。
普段のスニーカーなどと同じようにサイズを選ぶと失敗します。購入後も履き方で悩まれる方がたくさんいますね。
というわけで、エスパドリーユにまつわる悩みと、その解決方法をマルッとご紹介します。
- サイズの選び方
- インビジブルソックス(見えない靴下)を履く
- 臭いが気になる場合
- かかとは踏んでもOK
- 雨の日はNG
- 脱げない方法
- 靴ずれが痛いとき
実際に購入した感想も交えながら解説していきます!それぞれ見ていきましょう。
サイズの選び方
おすすめのサイズは「やや小さめのジャストサイズ」です。
基本的にエスパドリーユは、麻や綿などといったやや伸びやすい素材で作られています。
そのため、ややキツいサイズ感のものでも、履いてるとすぐに生地が伸び、どんどん足になじんで履き心地がよくなっていきます。
またエスパドリーユは、一般的なスニーカーなどとは違いシューレース(靴紐)がないため、サイズが緩んできた時にキツく締める方法がありません。
さらにいうと、エスパドリーユはヒールカウンター(かかと上部で足を支える芯材)がないため、もともと脱やすいシューズです。
以上の理由から、やや小さめのジャストサイズを選ばれることをおすすめします。
ただ残念なことに、ここは多少の「運」が絡みます。
僕も履いてみて気付いたのですが、思ったより生地が伸びてこなかったり、逆に伸びすぎてブカブカになることがあります。
これは同じ麻でも天然素材のため伸びが違うことや、縫製の仕方、ご自身の着用時の体重の掛け方、などさまざまな理由が絡んでいます。
なので確実な精度でサイズを選びたい方は、店舗でメーカーまたはプロのアドバイスを聞くか、実際に着用した方の意見などを聞くと良いでしょう。
足の横幅(ワイズ)がある人、甲が高い人も、店舗でのフィッティング推奨です。
インビジブルソックス(見えない靴下)を履く

出典:ユニクロ公式ホームページ
エスパドリーユを履くときは、インビジブルソックスがおすすめです。
インビジブルソックスとは、シューズを履いたら外からは靴下が見えないように作られた、ファッション性を強調したソックスのことです。
なぜ外から見えない靴下がオススメなのかと言うと、エスパドリーユは靴下がチラ見えしてしまうとスタイルが悪く見えてしまうから。
なのでエスパドリーユを履くときは、外から見えない靴下=インビジブルソックスを合わせましょう。
臭いが気になる場合
まず大前提として、エスパドリーユは素足で履かないようにしましょう。
足の裏やつま先は、身体の中でも汗をかきやすく、1日に両足でコップ1杯分(約200mL)もの汗をかくと言われている。
そのため素足で履くとシューズの内部にダイレクトで汗が染みてしまいます。
おすすめの対策は、先ほども紹介したインビジブルソックス(見えない靴下)を履くこと。
なかでもオススメなのはユニクロの「ベリーショートソックス」。
かなり浅めの作りになっているので、エスパドリーユを履いたときに外側から靴下がチラ見えすることを防げます。
浅めのデザインなのに脱げにくいので、僕も愛用しています。
消臭機能のある中敷き(インソール)を入れるという方法もありますが、靴のなかが窮屈になり、エスパドリーユの生地が伸びすぎてしまう原因になることもあるので、個人的にはあまりおすすめできません。
かかとは踏んでもOK
エスパドリーユは「かかとを踏んでも良いシューズ」です。
もともと長距離歩行用というよりは、近所のコンビニに行くときなど、ラフに履くことに適したシューズですからね。
ただ、もともとがカジュアル寄りのエスパドリーユですから、かかとを踏むとよりカジュアルでラフな印象になります。
コーディネートによってはだらしなく見られてしまう可能性もあるので、ファッション初心者の方はかかとを踏まずにキチンと履いた方が無難でしょう。
雨の日はNG
エスパドリーユは雨に弱いシューズです。
基本的に使っている素材が、ソールは麻、甲はキャンバス(綿を平織にした生地。帆布ともいう)だからです。
これらは雨に弱い素材なので、濡れたらすぐにシューズ内部まで浸水して、足がムレてしまいます。
雨対策にシューズ用の防水スプレーをつかうのもアリですが、完全に防げるものでもないので、雨の日は避けるのが無難です。
エスパドリーユを履きたい日は、しっかり天気予報を見てから出かけるようにしましょう。
脱げない方法
エスパドリーユを履き続けたときに発生するのが、かかとが脱げてしまう問題です。
先述のとおり、エスパドリーユは麻や綿などの伸びやすい素材をつかったものが一般的です。
足になじみ伸びていくというメリットがある一方、伸びすぎてゆるゆるになってしまうというデメリットを孕んでいます。
つま先はピッタリサイズでも、アッパーとヒールが柔らかいので、かかとだけ脱げてしまいやすいんですよね。
できる対策としては、まず購入時に「やや小さめのジャストサイズ」を選ぶこと。あらかじめ生地が伸びることを想定しておくということです。
もう一つの対策は、市販のかかと抜け防止パッド。
これはパカパカかかと抜けを防止してくれる、かかとに接着するタイプのクッションパッドです。
一般的なシューズショップや、アマゾン・楽天などのオンラインショップでも購入可能なので、かかと抜けに悩んでいる方はぜひ検討してみてください。
滑り止めがついているタイプがおすすめです。
靴ずれが痛いとき
上の方でも話しましたが、エスパドリーユは素足ではなく、インビジブルソックス(見えない靴下)を履くようにしましょう。
これによって靴ずれが発生する確率をだいぶ防ぐことができます。
もうひとつの対策としては、市販のかかと抜け防止パッド。
こちらも先に紹介しましたが、かかとに接着するタイプのクッションパッドで、靴ずれ防止に加えて、かかと抜けも防いでくれるアイテムです。
一般的なシューズショップや、アマゾン・楽天などのオンラインショップで購入ができます。
靴ずれには個人差があるので、自分にあう方法を選びましょう。
エスパドリーユのお手入れ方法
エスパドリーユは、通常のスニーカーなどと使用している素材が違うため、お手入れ方法も変わってきます。
一般的なエスパドリーユは、靴底にジュート(黄麻)、甲はキャンバス(綿を平織にした生地。帆布ともいう)で作られています。
これらは水に弱く、型くずれにつながることがあるため、水洗いができません。
キレイな状態を長持ちさせるポイントは、以下の5つです。
- 水濡れを避ける
- デイリーのお手入れ
- 休ませながら履く
- 臭い対策
- 汚れが目立つときのお手入れ
それぞれ説明します。
水濡れを避ける
先述のとおりエスパドリーユは、水に濡れると乾きにくく、型崩れをおこします。
そのため雨の日に履くのは避けましょう。
あらかじめ市販の防水(はっ水)スプレーを噴霧しておくのがおすすめです。
よく「洗い方」を聞かれますが、基本的に水洗いはNGです。
デイリーのお手入れ
エスパドリーユを履いたら、表面のホコリや汚れを、市販のブラシでササッと落としましょう。
湿った泥などがついている場合は、乾かしてから落とします。
ブラッシングが終わったら、風通しのよい日陰に保管します。
少し面倒かもしれませんが、この一手間があるかないかで、靴の寿命が変わってきます。
僕は面倒くさがりなのでサボりがちです…
休ませながら履く
靴にも休息が必要です。
連続着用すると、湿気がこもり雑菌が繁殖したり、型崩れしやすくなったりと、靴の寿命が縮む原因となります。
長く履くためにも、中1日は空けて履くようにしましょう。
臭い対策
素足で履くと汗ムレなどが臭いの発生原因になるので、インビジブルソックス(見えない靴下)を履くようにしましょう。
あとは市販の防臭スプレーの散布、または昔からの臭い対策として知られる「靴の中に10円玉を入れる」という方法です。
10円玉の主成分である銅には、抗菌・消臭効果があり、靴に入れたときの効果は科学的に証明されています。
気休めといったらそれまでですが、多少の効果は実感できるはずなので、外出から帰ってきたらポンと10円玉をいれましょう。
汚れが目立つときのお手入れ
目立つ汚れが付いてしまったときは、ブラシで取るか、固く絞ったタオルで丁寧に拭き取りましょう。
それでも落ちない汚れは、水で薄めた中性洗剤をタオルに含ませ、トントンと叩くように汚れをとります。
その際、トントンと叩いた面に対して、靴の内側を乾いたタオルで抑えると、無駄な水分を受け取りつつ型崩れを防止することができます。
少し面倒ですが、以上の5つをきちんとやれば、靴はグンと長持ちします!(僕はやれていません…)
エスパドリーユはダサい?評判を調べてみた

夏の定番シューズとして人気のエスパドリーユですが、世間一般の評価はどのようになっているでしょうか?
というわけで、下記の2つの方法でリアルな声を調べてみました。
- 僕のTwitterでのアンケート
- 世間一般の口コミ
それぞれご紹介します。
僕のTwitterでのアンケート
夏のシューズなら?というお題でアンケートをおこないました。
結果、エスパドリーユはサンダルに次いで第二位に。
サンダルのように気軽に履けるけど、見た目はサンダルほどラフでカジュアルではないので、オススメです。
夏のシューズなら?
— まとめ👀|メンズファッション情報 (@matome_mlr) July 25, 2022
世間一般の口コミ
エスパドリーユは女性に人気ということもあって、口コミは女性8割、男性2割くらい。
ほとんどが好意的な口コミで、とくに多いのは快適性です。「軽い、涼しい、履きやすい」の三拍子ですね。
一方でマイナスな意見としては、デザイン面に対するマイナスはありませんでしたが、「脱やすい」「ブカブカ」「雨で履けない」といったものがチラホラ見られました。
エスパドリーユはサイズ感が難しいので、やはりここで悩みを抱えている方が多いですね。
先ほど解決方法をご紹介しましたので、同じ悩みを抱えている方はぜひ参考にしてみてください。
夏場のエスパドリーユ快適すぎるため、最近もはやそれしか履かなくなった上に買い足した。
— GP (@cifar10) June 11, 2022
GUのエスパドリーユ、ここ最近のヒット商品🙌
— こっつ2y5m☺︎🐈 (@porepore0617) June 5, 2020
この手の靴は大体靴ずれできるのに、これは大丈夫でした(^-^)軽くて歩きやすいからお散歩にちょうど良い〜🍀
甲の部分に刺繍入れたから一発でGUだとはわからないはず😏(なんの見栄だよ pic.twitter.com/ncZYCU175r
GUでエスパドリーユ買ったんだけど、左足ぴったりなのに右足ブカブカですでに脱げそう
— りっき (@R_gShow) June 18, 2022
夜のお出かけ
— みー (@miang630) May 26, 2022
エスパドリーユ
こいつ雨の日無理やし
履くタイミングむずい pic.twitter.com/pICuXjtdeq
まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます!
いかがでしたでしょうか?
ひとくちにエスパドリーユといっても、さまざまなデザイン・素材・シルエットのものが存在することが分かったと思います。
実際に僕も4型購入しましたが、やはり見た目も履き心地もブランドによってかなり違いがありますね。
夏の定番シューズがゆえ気になっている方も多いアイテムだと思うので、ぜひ当記事を参考に、自分にあったエスパドリーユを見つけてみてください。
僕のブログでは、今後もブランド解説をはじめ、ファッションに役立つさまざまな情報をアップしていきますので、ぜひお楽しみに!