【全部購入】白シャツの定番人気ブランド6選!ユニクロ、GU、ZARA、無印、ラルフローレン、WEGOを比較レビュー

こんにちは!まとめです。
「メンズの白シャツはどこで買うのが正解?」
「おすすめのブランドが知りたい!」
こんな悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。
白シャツは各ブランドからさまざまなタイプのものが発売されているので、迷ってしまうのも当然。
このなかから自分にあう一枚を見つけるのは至難の技ですよね。
でも大丈夫。
今回は僕が、白シャツの人気ブランド6社をピックアップ。
それぞれのブランドを代表する白シャツを実際にすべて購入し、特徴や違いをレビューします。
ちなみに僕はアパレルブランドを複数展開しており、オリジナルの白シャツの製作などもしています。
プライベートでも、ファストファッションからハイブランドまで、さまざまな白シャツを試してきました。
プロの目線で語れることもたくさんあるので、ぜひこの記事を参考に、自分にあう一枚を見つけていただければと思います。
白シャツ選びで迷っている方は、この記事さえ読めばOK!
目次
人気ブランド6社を購入!メンズにおすすめの白シャツはこれだ!

今回はピックアップしたのは、下記の6つのブランド。
白シャツで人気上位のブランドです。
- ユニクロ
- GU
- 無印良品
- ZARA
- WEGO
- ラルフローレン
実際に購入したからこそ分かる特徴や違いを、細かなディテールも含め、リアルな感想とともにお伝えします。
また、この記事を読めば、白シャツを選ぶうえで、どういった点に注目すれば良いかが分かるようになります。
アイテムの良し悪しを判断する「審美眼」を鍛えるトレーニングにもなりますので、ぜひこのまま読み進めていただければ幸いです。
まずは王道のユニクロから見ていきましょう。
①ユニクロ

ユニクロを代表する白シャツ「エスクトラファインコットンブロードシャツ」を購入しました。
こちらのシャツは、カジュアル用の大人っぽい白シャツを探している人にオススメです。

最大の特徴は、超高級素材である「エクストラファインコットン」を100%使用している点。
エクストラファインコットンは別名「超長綿」とも呼ばれます。
コットンは綿花をほぐしてつくる綿の繊維のことですが、なかでも、繊維の長さが35mm以上になる特に長いものが超長綿です。
世界でも生産量が限られた希少な素材で、しなやかでなめらかな光沢があるのが特徴。
その美しさは「綿のカシミヤ」と評されるほどです。

このシャツのもう一つの特徴は、商品名にもあるとおり「ブロードシャツ」になっている点です。
ブロードシャツの「ブロード」とは、織り方のこと。
縦横に同じ太さの糸を使用し、よこ糸の倍の密度でたて糸を織り込むことで、生地に仕上げます。
細い糸を高密度に織るので、できあがる生地は光沢が出て、ドレスライクな印象になります。
実際、ブロードシャツはビジネスや冠婚葬祭など、フォーマルな場面でもっとも着用されることの多いシャツです。
ここまでの話をまとめましょう。
ユニクロの白シャツは、超高級素材である「エクストラファインコットン」を、光沢感の出る「ブロード織り」で仕立てたシャツになります。
写真では伝わりづらいと思いますが、実際の見た目も、艶があり上品な印象。
発色も美しく、とてもクリーンな印象の白シャツになっています。

次は、シャツの印象を決めるネック部分を見てみましょう。
シャツやカットソーなどのトップスの「ネック」は、印象を激変させる超重要ポイント。
なぜなら、人の視線は「三首」と呼ばれる、首・手首・足首の3つに集中するからです。
そのなかでも一番に視線を集めるのが首。
そのため、ネックのデザインにより、見た目の印象が良くも悪くもガラッと変わるのです。
基本的には、装飾のあるデザインはカジュアル、装飾のないデザインはミニマルでフォーマルな印象になります。
では、こちらのシャツのネックがどうなっているのかというと、襟先がボタンでとめられた「ボタンダウンカラー」になっています。
ボタンダウンカラーは、ボタンの装飾があるため、カジュアルな印象を与えるカラーです。
実は、これがこのシャツのミソ。
通常、ブロードシャツはフォーマルな場面で着用されるシャツなので、襟先にボタンのない「レギュラーカラー」であることが一般的です。
しかし、ユニクロのブロードシャツは、レギュラーカラーではなく、ボタンダウンカラーになっているんです。
つまり、フォーマルで高級感のある素材を、デザインでほどよくカジュアルダウンさせたのが、こちらの白シャツです。
まさに大人がオシャレ目的で使える白シャツといえるでしょう。

次は前立てを見ていきましょう。
もっともポピュラーなプラケットフロントになっています。
プラケットフロントとは、シャツの前端を、表に折り返した前立てのことです。
ボタンは、この値段のシャツにしてはチープ感がまったくなく、厚みがあり高級感があります。
ちなみにボタンは厚みがあるものほど、原価も高く高級になります。
さらに機能的なメリットもあって、厚みがあると開け閉めのときにボタンが掴みやすくなります。

背面は、定番のセンターボックス。
背中の中央にボックスプリーツの入ったデザインで、生地に余白が生まれることで可動域が広がり、動きやすくなると言われています。
シャツをタックインしたときにもシワが出来にくくなる、機能的なディテールの一つです。

裾部分は、シャツの定番であるラウンドカット。
ラウンドカットは、半円を描くように曲線的にカーブしたデザインのことです。
サイズ感(シルエット)
サイズ(cm) | XS | S | M | L | XL | XXL | 3XL | 4XL |
着丈 | 71 | 73 | 75 | 77 | 80 | 81 | 82 | 83 |
裄丈 | 78.5 | 80.5 | 83 | 85.5 | 88 | 90 | 91 | 92 |
肩幅 | 43.5 | 45 | 46.5 | 48 | 50 | 52 | 54 | 56 |
身幅 | 50.5 | 53.5 | 56.5 | 59.5 | 63.5 | 67.5 | 71.5 | 75.5 |
首周り | 39 | 39 | 41 | 43 | 45 | 47 | 49 | 51 |
サイズはXS〜4XLまでの8サイズ展開。
ユニクロに慣れている人にとっては当たり前ですが、これだけ幅広いサイズ展開をできるのは、ファストファッションブランドならではでしょう。
今回紹介するブランドのなかでは、もっとも豊富なサイズ展開になっています。

モデル:MLR中目黒店長の松田くん(170cm 55kg)
シルエットはレギュラーフィット。
裾丈、身幅、袖丈ともに、標準的な長さですね。
ベーシックに着用したい方は、ジャストサイズで購入して問題ないでしょう。
トレンドライクな着こなしがしたい方は、最低でも1サイズUPがおすすめです。
ビッグシルエットに慣れている人は、2サイズUP以上も全然あり。
洗濯実験(シワ・縮み)

↓

白シャツを選ぶときは「洗濯したらどうなるか」を把握しておくのがポイントです。
どんなに見た目の良いシャツも、ものによっては洗濯でシワが付きやすかったり、縮みでサイズが合わなくなってしまう可能性があるからです。
というわけで、今回はすべての白シャツを実際に洗濯に掛けてみました。
こちらのエクストラファインコットンブロードシャツはどうなったでしょうか?
↓まずは縮み具合から
- 身幅:マイナス3.5cm
- 着丈:マイナス1cm
着丈は問題ないですが、身幅はやや縮みが強めに出ました。
残念なのはシワの強さ。
ユニクロのブロードシャツは高級がゆえ、シワが付きやすいんです。
というのも、世の中の「高級」と呼ばれる素材は、耐久性とトレードオフの関係にあることをご存知でしょうか?
一般的に、高級な素材ほどその仕上がりは繊細になりますので、取り扱いが難しく、耐久性が落ちてしまうんです。
ユニクロのブロードシャツは光沢があり高級感のある見た目にはなっていますが、シワが付きやすいというデメリットがあるわけです。
とはいえこちらは対策可能。
ちゃんとアイロンを掛けてあげれば、シワのない美しい状態に戻ります。
少し手間がかかりますが、それと引き換えに高級さを手に入れられることを考えると、安いもんでしょう。
・・・
以上、ユニクロの白シャツを解説しました。
今回購入した6ブランドのなかでは、もっとも高級感がありハイクオリティな仕上がりになっています。
これで価格が2,990円というのは、正直あり得ないコスパの良さ。
ちなみに、このあと紹介するシャツたちも、人気ブランドだけあってユニクロにはない良い点がたくさんあります。
詳しく比較していきますので、ぜひ自分の目的や好みに合わせた白シャツを見つけてみてください。
ユニクロは、カジュアル用の大人っぽい白シャツを探している人におすすめ。
②GU

次は、GUを代表する白シャツを見ていきましょう。
こちらもブロード織りで、カジュアル過ぎずきれいめな印象に仕上げられています。

素材は、コットン35%・ポリエステル65%の混合素材。
高級コットン100%のユニクロに比べると、ポリエステルが入っている分、艶感はやや劣ります。
とはいえ化学繊維特有のテカリは一切なく、チープさは感じません。
適度な艶感とコシがあり、1,990円という値段を考えると、お値段以上のクオリティ。

襟はもっともベーシックなレギュラーカラー。
ユニクロはカジュアルなボタンダウンカラーでしたが、こちらはボタンがないためミニマルでフォーマルな印象です。
レギュラーカラーは冠婚葬祭などのドレスシャツにも採用されるカラー。
より大人っぽい着こなしをしたい人に向いているカラーといえるでしょう。
ただし、GUのこちらのシャツは、レギュラーカラーかつ全体的に目立ったデザインがないため、ややビジネスシャツっぽくも見えます。
そのまま黒のスラックスなんかを合わせてしまうと、ビジネスマンのような印象になってしまうので、街着として着用する場合は、カジュアルなアイテムを合わせてあげるのがオススメです。

前立てはフレンチフロント。
フレンチフロントとは、シャツの前端を内側に折り込んだ前合わせのことで、装飾がないためスッキリとしたドレスライクな印象になります。
ユニクロがプラケットフロントなのに対し、こちらはこの点もフォーマルです。
一方、ボタンのサイズはユニクロより大きく、黄色がかった色味をしているため、ややカジュアルな印象。
ボタンはサイズが小さいものほどフォーマル、大きくなるとカジュアルな印象を与えますので、ぜひ覚えておきましょう。
ボタンの品質に関しては、ユニクロに軍配が上がります。
ユニクロは高級ボタンの見栄えでしたが、こちらはひと目でプラスチックと分かります。
ここはGUのボタンが悪いというよりは、ユニクロのクオリティが高すぎますね。

ステッチにも違いがあります。
ユニクロは生地と同色かつ細い糸を使っていたため、ミニマルで高級感のある仕上がりになっていました。
一方GUは、生地よりも白くやや太めの糸を使用。

裾はユニクロと同じラウンドカット。
シャツのディテールとしてはもっとも一般的なデザインです。
背面はサイドプリーツ。
サイドプリーツは、左右にプリーツが入ったデザインのこと。
レギュラーカラーやワイドカラーのシャツによく使用されるデザインです。
真ん中にプリーツが入った「センターボックス」と同じで、肩まわりなどが動かしやすくなるという機能性を持ちます。
サイズ感(シルエット)
SIZE | XS | S | M | L | XL | XXL |
着丈 | 72 | 74 | 76 | 79 | 81 | 83 |
裄丈 | 79.5 | 81.5 | 84 | 86.5 | 89 | 91 |
肩幅 | 46 | 47.5 | 49 | 50.5 | 52.5 | 54.5 |
身幅 | 52 | 55 | 58 | 61 | 65 | 69 |
首周り | 38 | 40 | 42 | 44 | 46 | 48 |
サイズはXS〜XXLまでの6サイズ展開。
8サイズ展開のユニクロほどではありませんが、GUもかなり幅広いサイズ展開です。

モデル:MLR中目黒店長の松田くん(170cm 55kg)
シルエットは、トレンド感のあるリラックスシルエット。
ライフウェアをコンセプトとするユニクロに対して、GUはトレンドを追うブランドです。
そのため、こちらの白シャツのように、GUが展開するアイテムはトレンド感のあるものが多め。
着用感としては、首まわり・肩まわりに適度なゆとりがあり、動きやすいです。
アームホールにも余裕があるため、着用時のストレスは感じません。
ウエストは絞りを抑えて、裾に向かってボクシーですっきりとしています。
インナーでも一枚でも着まわせる絶妙なサイズ感ですね。
洗濯実験(シワ・縮み)

↓

- 身幅:マイナス3cm
- 着丈:マイナス1cm
縮みはユニクロの白シャツとほぼ同じくらいです。
しわに関しては、ブロードシャツにしては少なめ。
洗濯後のしわを軽減するイージーケア機能が付いているのですが、それなりの効果はありました。
・・・
以上、GUの白シャツを解説しました。
今回購入した6ブランドのなかでは、もっともベーシックでシンプルなデザイン。
高級感ではユニクロに劣りますが、着合わせやすく、ボタンを開けて羽織りとしても使用できるので、ロングシーズン着用できて便利です。
かなりコスパの良い一着です。
③無印良品

次は、ユニクロ・GUと比較されることの多い、無印良品の白シャツを見ていきましょう。
今回購入したのは「洗いざらしオックスボタンダウン長袖シャツ」。
無印でロングセラーを誇る、ブランドを代表する白シャツです。

素材は、ユニクロと同じコットン100%を使用。
しかし、同じコットンから作られた生地であっても、素材感はまるで違います。
先述のとおり、ユニクロはコットンのなかでも最高級とされる「エクストラファインコットン」を使用しています。
一方、無印は「オーガニックコットン」を使用。
オーガニックコットンは、認証機関に認められた農地で、農薬・肥料の基準を守り、有機栽培されたコットンのこと。
簡単にいえば、人肌にやさしい素材です。

無印の白シャツは、そんなオーガニックコットンを「オックス織り」で生地に仕立てています。
オックス織りとは、たて糸とよこ糸を2本ずつ交差させた織り方のこと。
ユニクロとGUの「ブロード織り」に比べて、厚みがありコシのある生地に仕上がるのが特徴。
見た目には、ブロードのような光沢感は無く、ナチュラルな風合いになります。
そして、無印の白シャツの最大の特徴は、仕上げを「洗いざらし」にしていること。
洗いざらしとは、完成した生地に洗いをかけて仕上げる加工のことで、素材本来の風合いが出るのが特徴です。
実際の見た目は、やや起毛感があり、ナチュラルで味のある表情になっています。
また、適度なハリコシがあるオックス地に洗いをかけているため、着はじめから肌なじみも良いです。
艶のあるユニクロのブロードシャツとは真反対の素材感ですね。

シャツの印象を決める襟は、伝統的なオックスフォードシャツと同様、ボタンダウンカラーになっています。
ボタンダウンシャツの生みの親は、かの有名なブルックスブラザーズの創業者の孫にあたる「ジョン・E・ブルックス」。
イギリスでポロ競技を観戦したところ、襟が風ではためくのを防ぐためにボタンで留めていられていることに気付いたのが、開発のキッカケです。
ここで商品化されたボタンダウンシャツは、1896年の発売と同時に大ヒット。
ブルックスブラザーズのベストセラーとなるとともに、アメリカのファッション史において、もっとも模倣されたスタイルとなりました。
このように、すべての洋服には、必ずもととなるルーツが存在します。
ボタンダウンカラーは、ポロ競技という「スポーツ」から生まれたデザインなので、現代においてもカジュアルな印象を残すデザインになっているのです。

前立ては、ユニクロ・GUと同様、プラケットフロントになっています。
ボタンはよくある標準サイズで、ユニクロよりほんの少し大きいくらい。
プラスチック製の透明感のあるボタンです。
背面は、センターボックスにハンガーループが付いています。
ハンガーループは、伝統的なオックスフォードシャツに見られるディテール。
オーセンティックなオックスフォードシャツのような出来栄えです。

裾部分は、ユニクロ・GUと同じラウンドカット。
ラウンドカットにも深さがありますが、こちらはやや浅めのシルエットです。
サイズ感(シルエット)
サイズ(cm) | XS | S | M | L | XL | XXL |
着丈 | 71 | 73 | 75 | 77 | 80 | 81 |
肩巾 | 43.5 | 45 | 46.5 | 48 | 51 | 54 |
胸囲 | 103 | 108 | 113 | 118 | 126 | 134 |
胴囲 | 99.5 | 104.5 | 109.5 | 114.5 | 122.5 | 130.5 |
袖丈 | 58.3 | 59.5 | 60.8 | 62 | 62.5 | 63 |
裄丈 | 80 | 82 | 84 | 86 | 88 | 90 |
裾回り | 99 | 104 | 109 | 114 | 122 | 130 |
サイズはXS〜XXLまでの6サイズ展開。
ユニクロには及びませんが、GUと同様に豊富なサイズ展開です。

モデル:MLR中目黒店長の松田くん(170cm 55kg)
シルエットは、ジャストサイズのボックスシルエット。
今回紹介する6ブランドのなかでは、かなり着丈が短いです。
現代のトレンドはビッグシルエットなので、ちょっと着こなしづらいシルエットになっています。
無印はトレンドを追わないブランドなので、この点は仕方ないと受け入れるしかないですね。
シャツはルーツを考えると着丈が長いものが普通。なので洋服好きからすると少し違和感があります。
トレンドライクな着こなしをしたい人は、最低でも1サイズUP以上がおすすめ。
洗濯実験(シワ・縮み)

↓

- 身幅:マイナス2.5cm
- 着丈:マイナス1cm
縮みはユニクロ・GUに比べて少なめでした。
シワは普通に出ましたが、フォーマルなブロードシャツと比べて、カジュアルで風合いのあるオックスフォードシャツはシワが悪目立ちしません。
洗濯の心配はそこまでしなくて良いでしょう。
以上、無印の白シャツを解説しました。
④ZARA(ザラ)

続いて紹介するのは、ZARAの白シャツ。
ミニマルなデザインと、驚くほどのストレッチ性が特徴です。

素材は、ナイロン75%・ポリウレタン25%の混合素材。
見た目には化学繊維っぽさはありますが、チープな印象はなく、ツルッとした艶感があります。
生地は薄めですが、引っ張ると、縦にも横にもものすごく伸びます。
どんな体勢になってもノンストレスな着心地です。

襟部分は、フォーマルなシャツで採用されることの多い、レギュラーカラーになっています。
ここまで紹介した白シャツは、どれもボタンダウンカラーでした。
先述のとおり、襟は視線の集まるネックに位置するため、全体の印象を左右する最重要ポイント。
フォーマルな着こなしがしたい人は、レギュラーカラー。
カジュアルな着こなしがしたい人は、ボタンダウンカラーを選ぶのがおすすめです。
また、こちらの白シャツは生地が薄めとお伝えしましたが、襟部分は素材が切り替えられおり、ボディよりはやや厚の生地になっています。
とはいえ、触るとふにゃふにゃしていて、柔らかいです。
それをカバーするためか、襟にはカラーステイが入れられています。
これは単なるプラスチックの棒ではなく、カラー(襟)をステイ(維持する)ことを目的に作られた、れっきとしたファッションアイテム。
襟の裏側にカラーステイ専用の穴が開いており、そこにこれを差し込むことで、襟の固さが保たれ美しい状態をキープすることができます。
カラーステイは、自分の好みで入れるか外すかを選びます。
入れると襟がしっかりと形成されるので、カッチリ感がプラスされます。
逆に入れないと、柔らかいソフトな雰囲気になります。
こちらの白シャツはもともと襟が柔らかいので、カラーステイは入れたままにするのが良いでしょう。

前立ては、ここまで紹介したシャツには見られなかった「フレンチフロント」になっています。
フレンチフロントとは、シャツの前端を内側に折り込んだ前合わせのこと。
装飾がないので、すっきりとしたスタイルでドレスライクな印象になります。
ボタンはユニクロと同じくらいのサイズで小ぶり。
ボタンは小さいものほどミニマルな印象が強まります。
見た目には光沢があり、チープさは全く感じられません。
ちなみにボタンは小ぶりながら、厚みがあります。
実際に使用してみると分かりますが、ボタンに厚みがあると、指で掴みやすく、開け閉めがしやすいです。

他ブランドの白シャツとの違いとして、ZARAの白シャツには胸ポケットが付いていません。
シャツは、ポケットがあるとカジュアルな印象、ポケットがないとミニマルな印象になります。
機能的には、普段から胸ポケットを使う人からするとやや不便ではあります。
また、背面にはプリーツがありません。
ここまでの解説でもお気づきのとおり、ZARAの白シャツはポケットなどさまざまな装飾が削ぎ落とされており、とてもミニマルなデザインです。
また、パッカリング(縫い縮み)がないのも特徴。
シワ感がなくなるので、この点においてもミニマルな印象が強調されます。

裾は、ほかのシャツ同様、ラウンドカットになっています。
切り込みはやや浅めです。
洗濯実験(シワ・縮み)

↓

- 身幅:マイナス1cm
- 着丈:マイナス0.5cm
縮み・シワともにほぼ無し。
化学繊維混合でストレッチ性のある素材の利点ですね。
サイズ感(シルエット)
サイズは、S・M・L・XLの4サイズ展開。
ユニクロは8サイズ、GUと無印は6サイズ展開でした。

モデル:MLR中目黒店長の松田くん(170cm 55kg)
シルエットは、身幅が細いスリムフィットになっています。
着丈と袖丈は、標準的な長さ。
トレンドからは外れていますが、タイトな着こなしがしたい人向けのシルエットですね。
トレンド感のある着こなしがしたい人は、サイズUP推奨です。
・・・
以上、ZATAの白シャツを解説しました。
ミニマルなデザイン、高いストレッチ性、タイトなシルエットが特徴です。
⑤WEGO(ウィゴー)

お次は、WEGOの白シャツ。
ベーシックなデザインと、トレンドライクなビッグシルエットが特徴です。

素材は、ユニクロ・無印と同じ、コットン100%。
先述のとおり、一口にコットンといっても、クオリティはピンキリ。
そもそも生地というものは、原料・糸・織り・加工というプロセスを経て作られるものです。
なので同じコットン100%を使用していたとしても、プロセスにより仕上がりはバラバラになります。
それを踏まえてWEGOの白シャツを見てみると、コットンから作られた糸は、細番手のものを使用。
織りはブロード織りになっています。

一般的に細い糸は高級とされツヤがあり、ブロード織りもまたツヤの出る織り方です。
実際の見た目としても、確かにツヤ感のある仕上がりになっています。
ただ、より高級な原料を使っているユニクロと比べると、やはり劣って見えますね。
また個人的に気になるのが、全体に出ている強いシワ感。
細い糸を使用すると、生地が繊細になるため、どうしてもシワが出やすくなってしまいます。
WEGOのシャツはそれが顕著で、細かいシワがたくさんありピシッとしません。
丁寧にアイロンを掛ければ解消できますが、そもそもシワが付きやすいので、取り扱いが難しいです。

襟は、カジュアルな印象を与えるボタンダウンカラー。
襟先のボタンだけサイズが小さくなっています。
薄手の生地になっているため、襟がへにゃっとしやすいです。

前立ては、ベーシックなプラケットフロント。
ボタンには透明感があります。
背面は、センターボックスにハンガーループが付いています。
無印と同じデザインですね。

裾はベーシックなラウンドカットです。
洗濯実験(シワ・縮み)

↓

- 身幅:マイナス2cm
- 着丈:マイナス2.5cm
縮みはそこそこですが、気になったのはシワ感。
もとからシワ強めのシャツでしたが、やはり洗濯後のシワも強めに出ます。
やや面倒ですが、アイロンをかければ解消できます。
サイズ感(シルエット)
サイズ(cm) | M | L |
着丈 | 80.5 | 82.5 |
肩幅 | 59.5 | 62.5 |
身幅 | 68.5 | 71.5 |
サイズは、M・Lの2サイズ展開。
6ブランドのなかで、もっともサイズ展開が少ないです。

モデル:MLR中目黒店長の松田くん(170cm 55kg)
サイズ感は「ビッグBDシャツ」という商品名のとおり、ビッグシルエット。
身幅がかなり広いため、リラックス感があります。
トレンドライクな着こなしがしたい人にとってはピッタリ。
・・・
以上、WEGOの白シャツを解説しました。
最大の特徴は、身幅の広いビッグシルエットでしょう。
どんなトップスの上からもサラッと羽織れるビッグ仕様なので、さまざまなシーンで便利かつリラックスして着用できます。
ただ、素材感で比較すると、ここまでに紹介したブランドにクオリティは劣ります。
とはいえ、価格は2,999円とリーズナブル。
価格なりのクオリティといえるでしょう。
⑥Ralph Lauren(ラルフローレン)

最後に紹介するのは、ラルフローレン。
今回購入したのは、ラルフローレンのなかでも代表的な「BLAKE(ブレイク)」というシリーズの白シャツです。
BLAKEは、80年代後半〜90年代前半という限られた時代のみに作られた、ボタンダウンシャツのモデル。
最大の特徴は、往年のクラシックフィトよりも、かなりルーズなシルエットです。

素材は、かなり肉厚でしっかりとしています。
無印の次に厚みがあります。
見た目には、少しシワが目立ち、肌ざわりもゴワゴワしてるため、カジュアルな印象。

襟は、ボタンダウンカラー。
「オックスフォードシャツ」という商品名のとおり、伝統的なオックスフォードシャツのディテールをしっかりと踏襲しています。
襟先のボタンはやや小さめ。

前立ては、プラケットフロント。
よく見ると、前立ての両サイドにあるステッチが、中心に寄っているのが分かるでしょうか?
ステッチが目立つので、カジュアルな印象が強調されます。
ボタンのサイズは、ユニクロと同じくらいでやや小ぶり。
ラルフローレンのブランドシャツだけあって、チープさは一切ありません。

左胸には、ラルフローレンの顔とも呼べる、ポロプレイヤーのロゴが刺繍されています。
縫製がかなりしっかりしているため、高級感があります。
こうして見ると、やはりロゴの与える印象にはものすごいものがあります。
ラルフローレンのロゴがワンポイントあるだけで、不思議とシャツ全体のクオリティが上がって見えてしまう感覚がありますね。
ラルフローレンはブランドイメージが良く、紳士的で大人な印象を与えるので、個人的にも好きです。
背面は、オーソドックスなセンターボックス。

裾部分も、オーソドックスなラウンドカットになっています。
サイズ感(シルエット)

モデル:MLR中目黒店長の松田くん(170cm 55kg)
先述のとおり、こちらの白シャツの最大の特徴は、大きなシルエット。
今回はMサイズを購入しましたが、ほかのブランドのXL以上はあろうかというほど、とにかくシルエットが大きいです。
現代のビッグシルエットとの相性は抜群。
洗濯実験(シワ・縮み)

↓

- 身幅:マイナス2cm
- 着丈:マイナス2cm
縮みはそこそこといったところ。
もとからゆとりのあるサイズ感なのでそこまで強い影響は感じません。
・・・
以上、ラルフローレンの白シャツを解説しました。
最大の特徴は、とにかく大きなシルエット。
トレンドライクですが、ファッション初心者には着こなしがやや難しめです。
ラルフローレンが好きな方や、これから挑戦してみたい方は、ぜひチェックしてみてください。
まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます!
いかがでしたか?
今回は白シャツの人気ブランドをすべて購入し、それぞれの特徴を解説しました。
一口に「白シャツ」といっても、デザイン・シルエット・素材・機能性など、細かく見るとさまざまな違いがあることが分かったかと思います。
ぜひこの記事を参考に、自分にあう一枚を見つけていただければ幸いです。
僕のブログでは、今後もファッションに役立つさまざまな情報をアップしていきます。
明日の更新もお楽しみに!