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アーペーセーとは?人気アイテム、歴史、年齢層、評判、店舗など総まとめで解説

「気になるブランドについてもっと知りたい!」「どんなアイテムを選んだらいいの?」

そんな方にぜひ読んでほしい、僕のブランド解説シリーズ。

僕こと「まとめ」は、年間洋服1000万円以上購入&自身でアパレルブランドを複数運営しており、そこでの知見をもとに、さまざまなファッション情報を発信しています。

今回は「A.P.C.(アーペーセー)」について、深堀りしたいと思います。

この記事を読めばアーペーセーについての知識はバッチリ!

デニムと聞いて思いつくのは、リーバイス(Levi’s)、リー(Lee)、エドウィン(EDWIN)などでしょうか。

でも実は、オシャレ好き、デニム好きに欠かせないのがアーペーセーのデニムなんです。

デニムの他にも、シンプルでタイムレスなデザインの様々なアイテムが老若男女問わず支持されているブランド。

そんなアーペーセーの魅力やブランドの特徴、デニムが人気の理由、店舗についてなどを隅々までご紹介します。

ぜひ最後まで読んでみてください。きっとアーペーセーのデニムが一本欲しくなるはず。

まずはブランドの魅力についてみていきましょう。

アーペーセーってどんなブランド?

アーペーセーはフランスを代表するカジュアルブランド。

「A.P.C.」の読み方を迷う人もいるかと思いますが、フランス語読みなので「アーペーセー」と読みます。

「製作と創造のアトリエ(Atelier de Production et de Creation)」というブランドコンセプトの略。

「製作がなければ、創造は単なるアイディアに過ぎない。また、創造がなければ、魂のない服になってしまう。」

という意味が込められています。

系統としては、エレガント/シンプル/カジュアルといったスタイル。

特に人気のアイテムは生デニム。おしゃれ好き、デニム好きから絶対的な支持を受けています。

また、シンプルで使い勝手のいいTシャツも人気。

どれもカジュアルながら、落ち着いた大人の上品さを併せ持った絶妙なバランスのデザインは、レンドに左右されず長く愛用できるアイテムが多いです。

洋服の個性ではなく、着る人の個性を引き出すというのがブランドの狙い。

普段のファッションをさりげなく格上げさせたい人にうってつけのブランドです。

そんなアーペーセーの歴史について触れておきましょう。

アーペーセーの歴史

ジャン・トゥイトゥ(Jean Touitou)と妻ジュディス・トゥイトゥ(Judith Touitou)
出典:https://www.nytimes.com/2017/08/24/fashion/apc-jean-touitou.html

創業者はチュニジア生まれのジャン・トゥイトゥ(Jean Touitou)

彼は語学や歴史学を学ぶために、パリのソルボンヌ大学に入学。卒業後は南米放浪旅を1年間送り、パリに戻りました。

その後、フランスのラグジュアリーブランドである「KENZO(ケンゾー)」で倉庫管理の仕事や「agnes b.(アニエス・ベー)」で経験を積みます。

そして1983年、ケンゾーで一緒に働いていた入江末男と共にファッションブランド「 IRIE(イリエ)」を設立。

イリエで成功を収めたジャンは、1986年に独立しオリジナルブランドを立ち上げます。

始めはブランド名を付けずにコレクションを発表していました。というのも、ジャンは服のデザインをデザイナーの印象と結びつけたくないという思いがあったからです。

そんな思いがあるなか、最終的には「A.P.C.」というブランド名を付け、1987年にメンズブランドとして設立されました。

1988年にはレディースラインの展開も開始。

着る人を選ばない、ジャンのシンプルで機能的なデザインは幅広い層に愛され、ブランドはみるみるうちに成長していきます。

1991年に日本初の店舗を東京の代官山にオープン。

1994年になるとカタログ通信販売「V.P.C」や、オンラインショップも展開。

2006年にはアーペーセージャパンを設立し、日本でもアーペーセーが広く浸透します。

現在では妻でアートディレクターでもあるジュディス・トゥイトゥ(Judith Touitou)と共に活動しています。

ド定番アーペーセーデニム

出典:https://www.fashion-press.net/news/52720

アーペーセーの代名詞とも言えるのが生デニム。

生デニムとは、ウォッシュ加工をせず糊付けされたままのデニムのことをいいます。(ローデニム、リジッドデニムともいう)

履いていくうちにだんだんと馴染み味を出す、変化を楽しむ“育てるデニム

こだわりのデニム素材は、製造初期からすべて日本製。外が硬く、中はふわっとした独特の肌触りは「フランスパンの様だ」なんて言われることも。

近年のトレンドはワイドパンツ、フレアパンツですが、アーペーセーのデニムはクラシカルな細身パンツが主流。

トレンドに左右されない定番シルエットは、多くのジーンズ愛好家を魅了してきました。

ヒップ部分には、革パッチやポケットのステッチなども施さず、シンプルを追求したデザインは本当に無駄がありません。

フロントボタンやリベットはシルバーで統一され、キレイめな印象を与えてます。

エイジングを楽しむなら、デニムのカラーはインディゴブルーがオススメ。

自然な色落ちを出すためには、できるだけ洗濯をせずに履き続けることが推奨されています。

といっても、気になる方は洗濯をしたいですよね。

アーペーセーのデニムを買うと、4つの洗い方が書かれたカードが付属してきます。

①過激主義

出来るかぎりジーンズを洗わずに履き続け、初回洗いはドライクリーニングで、2回目以降の洗いは、WOOLITE NOIR(濃色製品用洗剤)を少量混ぜた水にジーンズを1時間程浸けておき、すすぎ、バスタオルで包んで干す。

②セミ過激主義

WOOLITE NOIR(濃色製品用洗剤)を混ぜた水にジーンズを1時間程浸けておき、こすらずにすすぎと脱水をし、干す。

③洗濯機

WOOLITE NOIR(濃色製品用洗剤)を使い、メニュー:常温水、デリケート洗い、脱水無し。

④海水

出来るかぎりジーンズを洗わずに履き続け、ジーンズを履いたまま海に入る。乾いた砂でこする。 これを何度か繰り返す。水ですすぎ、太陽にあてて乾かす。

海水?!と思うかもしれませんが、海水に含まれるミネラルの働きで色落ちがしづらいそうです。でも海によっても含まれる成分は違うので、ちょっと冒険ですね…

生デニムというとなんだか扱いが大変そう、面倒くさそうなんてイメージもあるかもしれませんが、どこまで気にするかはその人次第。

何度も着ているうちに愛着が湧いて、自然と大事に扱うようになりますよ。

また、着古したアーペーセーの生デニムをショップに持ち込むと、半額で新しい生デニムと交換してもらえる「バトラープログラム」という仕組みがあります。

持ち込まれたデニムは修理され生まれ変わり、バトラージーンズとして再びショップに並びます。

▼バトラープログラム対象ショップ
代官山FEMME、代官山HOMME、青山、原宿、渋谷、日比谷、二子玉川、吉祥寺、横浜、横浜NEWOMAN、札幌、仙台、金沢、名古屋、京都、大阪なんば、大阪梅田、広島、福岡

デニムを愛する人達からすると、こんな素敵なシステムありませんよね。

ここからは定番3モデルを紹介。

現在の定番3モデル

アーペーセーデニム現在の定番モデルはこちらの3種類。

  • ニュースタンダード
  • プチスタンダード
  • プチニュースタンダード

なかでも一番人気と言えるのがプチニュースタンダード。ニュースタンダードとプチスタンダードの間を取った使い勝手のいいシルエットになっています。

どれもスキニーとまではいかずとも、スッキリとしたシルエット。生デニムは洗濯をする1サイズほど縮むこともあるので、サイズ選びの際は要注意。

サイズ選びに迷ったときは定員さんに相談してみるのがいいでしょう。

では、それぞれのシルエットの特徴をみてみましょう。

ニュースタンダード

ニュースタンダード ノンウォッシュデニム / インディゴ ¥24,200

1989年に生まれた、アーペーセーデニムを一躍有名にしたクラシックモデル。

定番3モデルの中では一番余裕のあるシルエット

ヒップから裾に向けて緩やかなテーパードが効いていて美脚効果に。

プチスタンダード

プチスタンダード ノンウォッシュデニム / インディゴ ¥24,200

ニュースタンダードをベースにした、更に細身のシルエット。定番3モデルの中では一番細身。

股上が浅めでスタイリッシュな見た目なので、ジャケットや革靴を合わせた綺麗目スタイルにオススメ。

プチニュースタンダード

プチニュースタンダード ノンウォッシュデニム / インディゴ ¥24,200

ニュースタンドとプチスタンダードの特徴がミックスされた絶妙なシルエット。

股上は深めで、裾のテーパードは少し強めにし細身のレッグラインをつくっています。

細身ではありながらスキニーほどぴったりとしていないので、スキニーは苦手だけどすっきり見せたいという方にはうってつけのシルエットです。

カジュアルにもフォーマルにも着こなせる万能シルエットは3モデルの中で一番人気

アーペーセー人気アイテム

先ほどご紹介したデニムの他に、人気のアイテムをご紹介します。

アーペーセーのアイテムは、どれも無駄を削ぎ落としたベーシックでシンプルなデザイン。

主張しすぎずさり気ないロゴで、品よくオシャレアピールができるのが魅力。

選びぬかれたこだわりの高品質の素材で作られるアイテムは、タイムレスで長く愛用できます。

アーペーセーのアイテムは、着る人の個性を引き立ててくれるものばかり。

Tシャツ

刺繍入りポケット付Tシャツ ¥12,100/ボーダーTシャツ ¥17,600

アーペーセーのTシャツは定番の人気アイテム。

無駄のないシンプルなデザインは、Tシャツ1枚でも品のあるスタイルを演出してくれます。

サイズ感は大きすぎず、ぴっちりもしない程よいジャストサイズ。

トレンドに合わせてオーバーサイズを選んでもオシャレです。

画像のポケットTシャツはメンズのみの展開ですが、このデザインは女性にも人気のアイテム。

スウェット

ゆるく見えがちなスウェットも、アーペーセーなら一段と大人っぽく着こなせます。

VPC スウェットシャツ ¥28,600

こちらはロゴが同色で悪目立ちしないデザイン。

クルーネックできちんと感がありながら、着心地の良さは抜群。

デニムと合わせてもカジュアル過ぎず好印象に。

Roman 刺繍入りスウェットシャツ ホワイト ¥25,300
Roman 刺繍入りスウェットシャツ ダークレッド ¥25,300

こちらはTシャツでも定番人気の胸ポケットに刺繍ロゴの入っているデザイン。

清潔感のあるホワイトのスウェットは女性ウケも○。

他ではあまり見ないダークレッドを選んでも、さり気なくコントラストの効いたロゴが上品にオシャレに見せてくれます。

財布

Emmanuel コンパクトウォレット ¥37,400/Morgan コンパクトウォレット ¥26,400

上質な本革で作られ、機能性の高いコンパクトウォレット。(写真右のMorganは合皮)

少し幅広なマルチファンクションポケットが多くあったり、小銭入れが大きく開いたりと使いやすさ抜群なデザイン。

あいみょんの「チカ」という曲でも「アーペーセーの黒い財布」という歌詞がでてきます。彼からもったお財布という設定。

レディースラインはカラーバリエーションも豊富なので、女性へのプレゼントにもオススメです。

曲中ではお財布を無くされてしまいますが…

トートバッグ

Laure ブラックロゴトートバッグ ¥12,100/Axelle トートバッグ ¥37,400

ビッグロゴの存在感が抜群ですが、しっかりと大人っぽさを演出させるトートバッグ。

持ちての長さが絶妙で、カジュアルすぎないスタイルに仕上がります。

どんな場面にも使えるので、一つは持っておいて損のないアイテム。

アーペーセーの年齢層

アーペーセーはユニセックスでタイムレスなデザインが多いので、男女ともに幅広い年齢層から愛されています。

特に多いのは20代、30代のユーザー。価格帯が高いので、10代の愛用者はあまりいないようです。

シンプルで飽きのこないデザインなので、若い頃に買ったアイテムを今でも長く使っているという40代、50代も。

カジュアルでありながらエレガントさを兼ね備えているので、年齢層が高くても違和感なく身に付けられます。

またブランド物を検討するとき、いやらしさが出ないか、逆にダサく見えないかなんて心配する人も多いのでは。

アーペーセーのアイテムならそんな心配はありません。主張しすぎず、上品にオシャレな着こなしを実現できます。

ちょっと奮発して質の良い、長く使えるアイテムをお探しの方にはピッタリのブランドです。

少々お値段が張っても、質の良いアイテムを長く愛用することは洋服も自分もハッピーです。

また、アイテム数は少ないですがキッズラインも展開されています。(6歳と8歳サイズの展開)

Abel Tシャツ ¥8,250
Jani スウェットシャツ ¥16,500

子供服としては少々気が引けるお値段ではありますが、可愛らしさと育ちの良さを兼ね備えた一張羅として着せたいですね。

アーペーセーの評判

トレンドに左右されず、クラシカルなデザインで長く愛用できるアーペーセー。

世間一般からの評価はどうなっているでしょうか?

というわけで、僕のTwitterを使って簡単な3択アンケートを実施しました。

僕のTwitterでのアンケート結果

「知ってるけど持ってない」が全体の67.5%となかなかの高めの数字。

「知らない」は9.7%と10%以下なので、認知度はかなり高いと言えます。

好きは22.8%といい数字ですが、ちょっと低い印象。

価格帯が高めなのが原因かと思います。

とはいえ高い認知度なので、幅広い層から愛されているブランドだということが分かりました!

アーペーセー取り扱い店舗

アーペーセーの取り扱い店舗は、直営店・セレクトショップの全国100以上のショップで取り扱っています。

店舗は公式オンラインサイトから確認できます。

中でも一番品揃えがいい大きな店舗は、やはり日本初の店舗である代官山店。

代官山の中に2店舗あり、メンズとレディースで店舗が違うので訪れる際は注意。

「A.P.C. HOMME(アーペーセー オム)」はメンズ「A.P.C. FEMME(アーペーセー フェム)」がレディースです。

メンズ店の情報はこちら。

A.P.C. HOMME 代官山

Tel: 03-3496-7570
営業時間 11:00〜19:00
住所 東京都渋谷区猿楽町25-2

■最寄り駅
東急東横線「代官山駅」徒歩1分、「中目黒駅」徒歩7分
東京メトロ日比谷線「中目黒駅」徒歩7分

出典:https://4travel.jp/dm_shisetsu/11331624

周りと一線を画す独特な外観で、大きなガラス張りの入り口をはいると中庭のような木の生い茂る通路があり少し驚きます。

出典:https://wonder-wall.com/ja/project/131/
出典:https://wonder-wall.com/ja/project/131/

店内はそれぞれの部屋ごとに違うシーンが感じられる作りになっています。

ちょっと入りづらい雰囲気があるかもしれませんが、臆せず店内に入ってぜひアーペーセーの世界観を味わってください。

僕も代官山店にはよく行きます。

アウトレット店舗

アーペーセーのアウトレット店舗は現在、以下2つのアウトレットパークに入っています。

  • 三井アウトレットパーク入間
  • 三井アウトレットパーク木更津

以前は代官山にもひっそりとアウトレット店舗がありましたが、現在は閉業しています。

また、アウトレット店が遠くて行けないという方は、公式オンラインサイトやGLADD(グラッド)という通販サイトでも定期的にアウトレットセールを行っているのでぜひチェックしてみてください。

まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございます。

いかがでしたか。以上を簡単にまとめるとこんな感じ。

アーペーセーはフランスを代表するカジュアルブランド。

トレンドに左右されないクラシカルでシンプルなデザインが魅力。

定番の生デニムは、細身のシルエットで品があり、多くのファンに愛されています。

ユニセックスなデザインで幅広い層に支持されているブランドです。

基本的に尖ったデザインのアイテムはないので、誰でも取り入れやすく、さり気なくファッションを格上げしたい人にとってもオススメ。

ぜひチャレンジしてみてください。

今後もブランド解説をはじめ、ファッションに役立つさまざまな情報をアップしていきます。

次回もお楽しみに!

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