ジャーナルスタンダードとは?レリュームやファニチャーとの違いを徹底解説

ジャーナルスタンダード(JOURNAL STANDARD)ってどんなブランドなんだろう?調べてみたけどよく分からないなあ。
こんな疑問にお答えする、セレクトショップ解説シリーズ。
今回は、メンズを中心に人気のセレクトショップ「ジャーナルスタンダード」についてご紹介します。
↓セレクトショップを一挙に紹介した動画もあります。
興味のある方はこちらもどうぞ。
まずはジャーナルスタンダードの概要から見ていきましょう!
目次
ジャーナルスタンダードとはどんなブランド?

ジャーナルスタンダード(JOURNAL STANDARD)は、日本を代表するアパレル企業である「ベイクルーズグループ」が展開するセレクトショップのひとつです。
アパレル業界では、ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)、BEAMS(ビームス)、シップス(SHIPS)を「セレクトショップ御三家」と呼びますが、そこに近年台頭してきた企業の一つが、このベイクルーズグループです。
そして、このベイクルーズグループ躍進の立役者こそ、1997年に誕生した「ジャーナルスタンダード」です。
テイストとしては、下記のブランドコンセプトにもある通り、アメカジを軸にワーク・ミリタリー・ヴィンテージをMIXしたようなスタイリングになっています。
ジャーナルスタンダードオリジナルと国内外から集められた商品による、ベーシックでスタンダードなアイテムと旬のブランドをミックスした独自のセレクト。
アメリカカジュアル・ヴィンテージウェアのノウハウを駆使し、時流を取り入れた商品、現代的なスタイリングを提案。
カテゴリーに囚われないグローバルな商品と情報を常に提案していきます。
出典:ジャーナルスタンダード公式ホームページ
ただ、ブランドコンセプトには「ベーシックとスタンダードなアイテム」との記載がありますが、実際は全体的にカジュアルなアイテムが多い印象。
ですので年代的には20〜30代くらいまでの比較的若い層向けのセレクトショップと言えるでしょう。
ジャーナルスタンダードの歴史
ここでジャーナルスタンダードの歴史を簡単に見ていきましょう。
運営会社であるベイクルーズグループが創業したのは1977年。もともとはアパレルメーカーとして小売店に商品を納めることを事業としていました。
その後、自らレディースブランドを立ち上げ小売事業に進出。
そして、1994年にセレクトショップのエディフィス(EDIFICE)、1997年にジャーナルスタンダードを立ち上げました。
現在はアパレルだけでなく、飲食や家具などにも事業進出し、ベイクルーズグループとして確固たる地位を築くまでに成長しています。
そんなベイクルーズグループの成長を支えたジャーナルスタンダードですが、その第一号店は福岡でした。
1977年当時は、東京を代表する渋谷などを中心に他のセレクトショップたちが確たる地位を築いていていましたので、あえて東京にはないものをということで、福岡に出店を行い独自の世界観を目指していたんだそうです。
実はこれがジャーナルスタンダード=アメカジのイメージの源流の一つになっています。
と言うのも、1977年当時の日本のファッションでは、アメカジはかなりのダウントレンドでした。
ただ、先に話したように誕生したばかりのジャーナルスタンダードは独自性を追い求めていましたので、あえてアメカジのスタイリングを取り入れ、それをいかに面白く提案をするか?という逆張りに似た発想で、ジャーナルスタンダード「らしさ」を作り上げていきました。
このようなルーツが、現在のジャーナルスタンダードにも受け継がれていると言うわけですね。
ジャーナルスタンダードの名前が持つ意味
そんなジャーナルスタンダードですが、名前の「ジャーナル」という言葉は「新聞」という意味を持ち、新しい商品を新聞の情報のように多くの人に提供したいという気持ちが込められています。
逆に「スタンダード」は新しさとは反対の意味を持ち、時代に踊らされず旬のもの以外にも「定番」のアイテムも取り扱うと言うブランドとしての基準が込められています。
相反する2つの意味が込められたブランド名が、ジャーナルスタンダード「らしさ」の源流となっており、実際にこの想いは現在のブランドコンセプトに昇華されていますね。
こうした背景が、現在のジャーナルスタンダードの最大の特徴である「アメカジを軸にしたワーク・ミリタリー・ヴィンテージをMIXしたようなスタイリング」に繋がっていると言うわけです。
次は、ジャーナルスタンダードの特徴を詳しく見ていきましょう。
ジャーナルスタンダードの特徴(テイストやサイズ感)

ジャーナルスタンダードは、冒頭でもご紹介した通りアメカジを軸としたセレクトショップで、ワーク・ミリタリー・ヴィンテージ等をMIXした独自のテイストを特徴としています。
セレクトショップではありますが、いわゆる「セレオリ」と呼ばれるオリジナルで開発したアイテムも展開しています。
実際のアイテムはというと、ブランドコンセプト通りアメカジテイストを感じるものが多く、特にネイティブ系の柄や、古着感のあるアイテムが多い印象です。
中でも特にアメリカンスタイルが出ているのは、デニムやカーゴパンツ、ウェスタンシャツ、ミリタリージャケットなどです。
ただ最近はストリートテイストにも力を入れている印象で、ロゴが大きくプリントされたTシャツや、サイズ感が緩めのシルエットのアイテムも取り揃えていました。
品質については特別に良いといった印象はないので、可もなく不可もなくといったところでしょうか。
まとめると、全体的にカジュアルなテイストなので、そうした雰囲気が好きな方にはおすすめできますが、逆にキレイ目が好きな方には不向きなショップと言えるでしょう。
次は、ジャーナルスタンダードの価格帯を見ていきましょう。
ジャーナルスタンダードの価格帯

価格帯は1〜2万円が中心になっており、セレクトショップの平均とほぼ同じか、やや高いくらいの価格設定になっています。
▼オンラインショップを参考にした価格帯
・Tシャツ、カットソー:約4,000円〜
・シャツ、ブラウス:約6,000円〜
・パンツ:約7,000円〜
・パーカー、スウェット:約8,000円〜
・ベスト、カーディガン:約9,000円〜
・ニット、セーター:約10,000円〜
・ブルゾン:約10,000円〜
・ジャケット:約15,000円〜
・スタジャン:約15,000円〜
・ライダース:約30,000円〜
・コート:約35,000円〜
カットソーやシャツは5,000円前後のアイテムもありますが、中心となる価格帯は1〜2万円程です。
もちろんセレクトショップですのでアイテムにより価格はまちまちですが、ざっくりとした価格としては以上の通りとなります。
ちなみにセレクトショップはセールをよく行いますが、ジャーナルスタンダードはそんなに頻繁に行っているイメージがありません。
ですので安いアイテムを手に入れたい場合は、オンラインストアをこまめに見るか、ストアのメルマガなどに登録してセール情報にいち早く気付けるようにするのが良いでしょう。
次は、気になるジャーナルスタンダードの評判を見ていきましょう。
ジャーナルスタンダードはダサい?評判を調べてみた

自分が着用するブランドのイメージや、世間一般からどう見られているのか?気になりますよね。
ということで、以下2つの方法でジャーナルスタンダードの評判を調べてみました。
- 僕のTwitterでのアンケート
- 世間一般のクチコミ
それぞれご紹介します。
僕のTwitterでのアンケート
「知らない」という人は全体の7%。認知度は高めですね。
「好き」も36%となかなか高め。
よければ参考にしてください。
ジャーナルスタンダードについて
— まとめ👀|メンズファッション情報 (@matome_mlr) July 16, 2022
世間一般のクチコミ
結果、これといってマイナスな意見は見つからず、ほとんどが好意的な意見でした。やはりアメカジ好きな方に一定の支持を受けているようです。
また、似たテイストのブランドとして、ビームスやフリークスストアなどと比較されているケースが多かったです。
次は、ジャーナルスタンダードがどんな人におすすめのセレクトショップなのかを見ていきましょう。
ジャーナルスタンダードはこんな人におすすめ(年齢層や系統)

ジャーナルスタンダードは、アメカジテイストが好きな比較的若い層におすすめのセレクトショップです。
年齢層的には20〜30代が中心ですが、アメカジが好きでコーデにも自信がある方であれば40・50代でも利用できるショップだと思います。
古着感のあるアイテムも多いので、そうした雰囲気が好きな方にもおすすめですね。
アメカジ軸ではあるものの、その時のトレンドを取り入れたり、ワークやミリタリーをMIXさせたオリジナル商品も展開していますので、気になる方はぜひ一度店頭に足を運んでみてください。
もう少し価格を抑えたい方は、系列レーベルの「ジャーナルスタンダード レリューム」を見てみると良いでしょう。
逆により本格的なアメカジアイテムを手に入れたい方は、王道のアメカジショップである「BEAMS」がおすすめです。
次は、ジャーナルスタンダードのアイテムがどこで手に入れられるのかを見ていきましょう。
ジャーナルスタンダードの店舗はどこにある?

ジャーナルスタンダードの店舗情報をまとめました(2022年時点/一部抜粋)
全国各地の主要都市に約30店舗を展開しています。
大都市部には路面店が存在しますが、それ以外だとルミネなどの商業施設や、駅ビルが主な出店先となっています。
どこもアクセスには困らない立地の店舗が多いので、気軽に利用ができますね。
もちろんオンラインストアもありますので通販での購入も可能です。
実店舗
▼東京
・池袋:JOURNAL STANDARD 池袋店
・渋谷:JOURNAL STANDARD 渋谷スクランブルスクエア店
・新宿:JOURNAL STANDARD 新宿Flags店
・表参道:JOURNAL STANDARD 表参道
▼関東
・埼玉:JOURNAL STANDARD ルミネ大宮店
・神奈川:JOURNAL STANDARD ルミネ横浜店
▼北海道・東北
・北海道:JOURNAL STANDARD 札幌店
・宮城:ベイクルーズストア 仙台店
▼中部・北信越
・愛知:JOURNAL STANDARD 名古屋タカシマヤゲートタワーモール店
・石川:JOURNAL STANDARD金沢フォーラス店
・静岡:JOURNAL STANDARD新静岡セノバ店
▼関西
・大阪:JOURNAL STANDARD 難波店
・大阪:JOURNAL STANDARD ルクア店
・兵庫:JOURNAL STANDARD ミント神戸店
・京都:JOURNAL STANDARD京都店
▼中国・四国
・広島:JOURNAL STANDARD アクセ広島店
・愛知:JOURNAL STANDARD 松山店
▼九州
・福岡:JOURNAL STANDARD 福岡店
・熊本:JOURNAL STANDARD 熊本店
・鹿児島:JOURNAL STANDARD 鹿児島店
その他の店舗は公式HPよりご確認いただけます。
Web販売
その他の店舗は公式HPよりご確認いただけます。
次は、系列レーベルである「ジャーナルスタンダードレリューム」との違いを見ていきましょう。
ジャーナルスタンダードレリュームとの違い

ジャーナルスタンダードには、「ジャーナルスタンダード レリューム」という系列レーベルが存在します。
これはジャーナルスタンダードから派生した低価格帯のレーベルです。
どちらもセレクトショップであることには変わりありませんが、取り扱うアイテムやターゲット層は明確に棲み分けされています。
下記にざっくりとした違いをまとめました。
▼ジャーナルスタンダード(JOURNAL STANDARD)
・創設:1997年
・特徴:カジュアル、アメカジ軸、古着、ミリタリー
・中心価格帯:1〜2万円
・中心客層:20〜30代
▼ジャーナルスタンダード レリューム(JOURNAL STANDARD relume)
・創設:2009年
・特徴:大人向け、低価格、カジュアル軸
・中心価格帯:7,000円〜1.5万円
・中心客層20〜40代
以上のように、どちらもカジュアル寄りのテイストであるのは同じですが、本家のジャーナルスタンダードがよりアメカジテイストを打ち出しているのに対して、レリュームは低価格帯で幅広いアイテムを大人向けに展開しています。
ですのでアメカジが好きな方はジャーナルスタンダード、もう少し価格を抑えて幅広いアイテムを見たい方はレリュームを選ぶと良いでしょう。
ジャーナルスタンダードレリュームとは

レリュームは先述の通り、大人向けの幅広いアイテムを、低価格で展開していることが特徴です。
「ほどよく」「ちょうどよく」「さりげなく」をキーワードにしたアイテムを、メンズ・レディス・ユニセックスと、豊富なラインナップで取り揃えています。
本家のジャーナルスタンダードはアメカジ色が強いですが、こちらはシンプルで落ち着いたアイテムが多いですね。
ですのでシンプルなデザインをカジュアルに楽しみたい方に向いたショップと言えるでしょう。
ただし、シンプルというのはデザインやシルエットに限った話であって、素材はカジュアルなものを使っているアイテムが多いです。なのでキレイ目というよりは、カジュアル色の強い方のブランドになります。
ちなみに業態はセレクトショップですが、いわゆる「セレオリ」と呼ばれるオリジナルで開発したアイテムも展開しています。
オンラインストアを見るとオリジナル6:セレクト4くらいの割合でした。
次に、年齢層や価格帯を本家ジャーナルと比べてみましょう。
ジャーナルスタンダードレリュームの年齢層・価格帯などの比較

本家ジャーナルスタンダードが20〜30代をメインターゲットにしているのに対し、こちらはもう少し上の大人層をターゲットにしたショップです。
ただ実際はデザインがシンプル&本家よりも低価格のため、若者でも利用しやすいショップと言えるでしょう。
価格帯は7,000円〜1.5万円くらいが中心。セレクトショップの平均よりもやや安いくらいですね。
▼オンラインショップを参考にした価格帯
・Tシャツ、カットソー:約4,000円〜
・シャツ、ブラウス:約6,000円〜
・パンツ:約6,000円〜
・ベスト、カーディガン:約7,000円〜
・ニット、セーター:約7,000円〜
・パーカー、スウェット:約8,000円〜
・ブルゾン:約9,000円〜
・ジャケット:約10,000円〜
・コート:約20,000円〜
Tシャツ、シャツ、カットソーなどのトップスは5,000円〜8,000円くらいが平均なのでそこそこ安くはありますが、それ以外のアイテムは8,000円を超えてくる、といった感じです。
レリュームの評判は?
ついでにレリュームの評判も調べてみました。
結果、残念ながら本家JOURNAL STANDARDと比べると知名度はまだまだですので、クチコミ自体がほとんど見つかりませんでした。
見つかったもので言うと、マイナスな意見はなく、どれも好意的な意見でした。
やはり本家に比べてシンプルなところに魅力を感じている方や、これはセレクトショップの醍醐味ですが掘り出し物を見つけたコメントもありましたのでご紹介させていただきます。
その他の系列レーベルをまとめて紹介

ジャーナルスタンダードには、先述のレリューム以外にも、ジャーナルスタンダードラックス、ジャーナルスタンダードレサージュなどの派生レーベルも存在します。
ただしどちらもレディース専門のレーベルになるので、メンズは「ジャーナルスタンダード」と「ジャーナルスタンダードレリューム」だけ覚えておけば良いでしょう。
ちなみにファッションとは関係ありませんが、家具などのインテリアを販売する「ジャーナルスタンダードファニチャー」や、ジャーナルスタンダードの名を冠したカフェ事業なども存在します。
せっかくなので下記で簡単にご紹介します。
ジャーナルスタンダードラックス(JOURNAL STANDARD luxe)
ラックスは女性向けセレクトショップ。
いわゆるセレオリと呼ばれるオリジナル商品も取り扱っています。
オリジナルブランドの価格帯はジャーナルスタンダードと大きな差は見られず、ほぼ同じくらいです。
以下はホームページで掲げるコンセプト。
BALANCE・STANCE・RELAXをコンセプトに、着ること・暮らすことを楽しむ人の為に向けた、ライフスタイルを提案するセレクトショップ。
着心地の良い上質な素材やハンドクラフトを中心としたウェア・シューズ・アクセサリーに加えアンティークのリネンやツール類など時代にとらわれず展開。
アンティーク什器に囲まれた空間で”LUXURY=ゆったりとした贅沢な時間”を楽しんでいただけるようなショップを提案します。
出典:ベイクルーズ公式ホームページ
ジャーナルスタンダードレサージュ(JOURNAL STANDARD L’essage)
こちらは先述のラックスに対して、大人の女性向けブランド。
働く女性層をメインターゲットに、スーツやジャケットなどのビジネスアイテムを多めにラインナップしています。
年齢層も上がるため、価格はラックスよりもやや高めになります。
『SMART』&『RELAX』『SMART』&『RELAX』をキーワードに”マニッシュなカッコよさ”と、”肩ひじはらない女性らしさ”の2面性を大切にしながら、ミニマルでモダンなスタイリングを表現します。
時間を経ても色褪せない質の良いオリジナル商品と、トレンド・遊びを与え続ける国内外のセレクト商品により、クローゼットに永遠に残る、『新しいスタンダード』を提案します。
出典:ベイクルーズ公式ホームページ
ジャーナルスタンダードファニチャー(JOURNAL STANDARD Furniture)
こちらはファッションではなく家具などのインテリアを取り扱うファニチャーショップ。
ジャーナルスタンダードが持つヴィンテージ感などがインテリアにも取り入れられている印象で、店舗もかなり雰囲気が良いのでおすすめです。
ジャーナル スタンダードが新たに提案するファニチャーショップ。家具、雑貨はもちろん、テキスタイルを中心にホームファニシングなども取り扱い、ジャーナル スタンダードのフィルタリングによるさまざまなシーンでのライフスタイルコーディネートを提案いたします。
出典:ベイクルーズ公式ホームページ
まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます。
いかがでしたでしょうか?
ここまでご紹介した通り、ジャーナルスタンダードはアメカジを軸としたセレクトショップで、ワーク・ミリタリー・ヴィンテージ等をMIXした独自のテイストが特徴です。
また古着感のあるアイテムや、最近だとストリート系のアイテムにも力を入れている印象なので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
また、『メンズにおすすめのセレクトショップ』をまとめた記事も書いています。
洋服年間1000万円以上購入&自社ブランドを複数展開する僕が、有名どころからそうでないところまで一挙にまとめていますので、気になる方は下記からチェックしてみてください!