SHIPS(シップス)とは?オススメの年齢層やエニィなど系列ブランドも解説

SHIPS(シップス)ってどんなブランドなんだろう?調べてみたけどよく分からないなあ。
こんな疑問にお答えする、セレクトショップ解説シリーズ。
今回は、セレクトショップ御三家の一角である「SHIPS」ついてご紹介します。
実は日本最初のセレクトショップとも言われる老舗ショップなので、その歴史にも注目です。
↓セレクトショップを一挙にまとめて紹介した動画もあります。
良ければ参考にしてみてください。
それでは、まずは概要を紹介します!
目次
SHIPSってどんなブランド?

SHIPS(シップス)は、日本を代表するセレクトショップの一つです。
ファッション業界では、UNITED ARROWS(ユナイテッドアローズ)、BEAMS(ビームス)と並び「セレクトショップ御三家」と呼ばれています。
後に詳しく説明しますが、ビジネスやスーツスタイルが中心で、トラッドでスタイリッシュなアイテムが多いショップです。
カジュアルアイテムもありますが、基本的にドレス寄りのテイストなので、20〜40代を中心に幅広い客層向けと言えるでしょう。
このように、大手セレクトショップの中でもトラディショナルなイメージが強いSHIPSですが、実は日本初のセレクトショップと言われることがあるほどの老舗になります。
その歴史を少しだけ見ていきましょう。
シップスの歴史
SHIPSは、1952年に上野アメ横に誕生した米軍放出品を扱うわずか1.5坪の「三浦商店」がルーツとなっています。
この「三浦商店」は、SHIPSの創業者である三浦義哲氏(現SHIPSの代表取締役社長)の母親が経営しているお店でした。
1970年頃、大分へ帰りたがっていた母親に代わり、当時教師をしていた三浦氏自らが代表となります。
屋号を「ミウラ」に改称し、アメリカを中心とした海外からファッションアイテムを直接輸入し、販売をスタート。
当時の日本においてファッションを始めとするアメリカの文化は憧れの的でしたが、本場アメリカの直輸入品は希少であったため、売れ行きは好調だったようです。
その後、1975年に現在のSHIPSの前身となる「ミウラ&サンズ」を渋谷に開店。
そして、1977年に「SHIPS」を銀座にオープンしました。
三浦氏のインタビュー記事を見つけたので参考までにご紹介します。
「とにかくリーバイスが飛ぶように売れたのを覚えています。値段も自分が自由に決めていました。といっても、暴利を貪ったわけじゃない。サジェスト(倉庫出し価格)に船賃、税金、保険などを足して下代とし、これを上代(店頭価格)の65%くらいに設定しました。そのくらいが、よく売れる価格だったんです。
ただし当時は1ドル=360円だったから、輸入品は高かったな。しかしそれからドルはどんどん下がって、今では3分の1でしょう。これはわれわれの商売にとって、すごくラッキーなことでしたね」
三浦さんが始めたこの値付け方法は、今でもインポート業界で受け継がれ、輸入品の価格を決める際のスタンダードとなっています。この一事をとっても、この方がいかにすごい存在か、わかりますよね。
“セレクトショップ”と呼ばれるようになったのは、ずっと後になってからです。当時はダイレクトに買い付けるしか、方法がなかったんですよ(笑)」
出典:https://therakejapan.com/tokyo/japan/20200225/12554/
記事にもある通り、当時は「セレクトショップ」という概念自体がありませんでした。
SHIPSに始まるインポートの仕組みが業界で受け継がれたことで、「セレクトショップ」の概念が生まれたわけですね。
ちなみに、SHIPSに次ぐ老舗セレクトショップ「BEAMS(ビームス)」も、同時期にアメリカの輸入品を皮切りにスタートした歴史を持ちます。
当時の日本は戦後から始まるファッション転換期で、欧米文化に強い憧れを抱いていた時代でもあります。
ですのでSHIPSやBEAMSが行った本場アメリカからの輸入販売は、当時の人々にとって非常に貴重で心躍るものでした。
次は、よく比較される「セレクトショップ御三家」内でのSHIPSの位置付けや特徴の違いを見ていきましょう。
「セレクトショップ御三家」の比較

同じセレクトショップ御三家である「UNITED ARROWS」や「BEAMS」と比較されることの多いSHIPS。
違いがよく分からないという方も多いので、事業規模なども含めてざっくりとまとめてみました。
SHIPS(シップス)
設立:1975年
売上高:約250億円(2018年)
レーベル数:約7種類
主力レーベル:SHIPS、SHIPS JET BLUE
テイスト:トラッド、キレイ目
会社全体のターゲット層:20〜40代後半(若年寄りのイメージ)
BEAMS(ビームス)
設立:1976年
売上高:非公開(推定約500億円)
レーベル数:30種類以上
主力レーベル:BEAMS、BEAMS BOY、RAY BEAMS
テイスト:アメカジテイスト、カジュアル軸
会社全体のターゲット層:20〜40代(若年寄りのイメージ)
UNITED ARROWS(ユナイテッドアローズ)
設立:1989年
売上高:約1500億円(2018年)
レーベル数:約20種類
主力レーベル:ユナイテッドアローズ、ビューティー&ユース、グリーンレーベル
テイスト:高級志向、ドレス軸
会社全体のターゲット層:20〜40代後半(大人向けのイメージ)
以上の通り、3社の中で最も歴史が古いのは、日本初のセレクトショップとも呼ばれるSHIPSで、その翌年にBEAMSが誕生しています。
現在の会社規模は売上高で見るとUNITED ARROWS>BEAMS>SHIPSの順となっています。
ちなみに3社の中で唯一UNITED ARROWSだけが上場しています。
デザインやターゲット層は、各社が展開する個別のレーベルによって違いはありますが、ざっくり言うと「SHIPS」はトラッドでキレイ目、「UNITED ARROWS」は大人向けのドレスライクなデザイン、「BEAMS」はアメカジテイストのカジュアルなデザイン、といった特徴に分けられます。
価格帯は、「SHIPS」と「BEAMS」がセレクトショップの平均程度なのに対して、「UNITED ARROWS」はやや高めの設定になっています。
次に、SHIPSの系列レーベルを見ていきましょう。
シップスの系列レーベル

UNITED ARROWSやBEAMSと比較すると、SHIPSのレーベルは種類がとても少ないです。
下記、各レーベルをブランドコンセプトと合わせてご紹介します。
SHIPS(シップス)
・概要:創業と共に生まれた本家本元のレーベル
・テイスト:トラッド、シンプル、スタイリッシュ、キレイ目
・主要客層:20〜40代を中心とした大人向け
“STYLISH STANDARD”
トラディショナルな要素を今日的な形で表現した“STYLISH STANDARD”をコンセプトに時代を感じながらも、こだわりのスタイルを提案していきます。
日本だけでなく、グローバルな視点で、スタンダードの本質を見極めた“本物”を送り続けます。
出典:SHIPS公式ホームページ
SHIPS any(シップスエニー)
・概要:2020年デビューの新レーベルで、手頃な価格でカジュアルからビジネスまで展開。
・テイスト:サスティナビリティ、イージーケア、人と環境に優しい
・主要客層:子供〜大人まで幅広い年齢層
「どんな人にも、どんな場所にも、どんな時にも似合う服」をテーマにした等身大の自分らしさをスタイリングできるブランド。
出典:SHIPS公式ホームページ
エコフレンドリーな取り組み“少しのいいこと”も魅力のひとつです。
outfit for anyone, anywhere, anytime,
SHIPS Days(シップスデイズ)
・概要:日々の暮らしなどライフスタイルを表現するレーベル
・テイスト:ラウンジウェアやパジャマなど親しみやすく柔らかい
・主要客層:若者〜大人まで幅広い客層
眺めのいい日々と、居ごこちのいい服。
出典:SHIPS公式ホームページ
シップスが考えたライフスタイルは自分らしく充実した生活を大切にすること。SHIPS Daysは、ラウンジウェア/スリープウェア/リビング&バスグッズなどを中心とした、暮らしを豊かにするためのアイテムを提案します。
SHIPS JET BLUE(シップスジェットブルー)
こちらは残念ながらレーベルが終了しています。
公式なアナウンスが見つからなかったのですが、ホームページも更新されていませんし、オンラインストアにも商品がゼロの状態ですので、ひっそり終わってしまったと見て良いでしょう。
もともとはSHIPSのカジュアルレーベルで、価格安めの若者向けのレーベルでした。
以上、SHIPSの系列レーベルをご紹介しました。
次は、本家SHIPSの具体的な特徴を見ていきましょう。
シップスの特徴(デザインや品質)

ここまででもご説明した通り、SHIPSはトラディショナルなイメージが強いセレクトショップです。
アイテムはビジネスやスーツスタイルを中心に展開しており、どれもシンプルでスタイリッシュなテイストで、キレイ目なファッションを求めている方にはピッタリです。
スーツ以外のカジュアルアイテムも取り揃えていますが、こちらもドレス寄りで大人向けのものが多いです。
同じドレス軸のセレクトショップであるUNITED ARROWSと比較すると、SHIPSのアイテムはよりシンプルです。
ですので、悪く言えば味気ない、良く言えば無難で失敗が少ない、といったところでしょうか。
サイズ感もトレンドを追っていないので、トラッドなテイストを踏襲したベーシックなシルエットが基本になっています。
また、SHIPSはファッションアイテム以外に、生活雑貨なども販売しています。
あまり数は多くありませんが、店舗やオンラインストアのラインナップを見てみると、タンブラーやチェアなどのアウトドアグッズ、スキンケアやハンドクリームなどのメンズコスメが見受けられました。
次は、SHIPSの具体的な価格帯について見ていきましょう。
シップスの価格帯

価格帯は1〜2万円が中心になっており、セレクトショップのほぼ平均くらいです。
定価1万円のアイテムが40%セールで6,000円になっていたりもするので、安く掘り出し物を見つけたい人は是非オンラインショップでセール品をチェックしてみてください。
▼オンラインショップを参考にした価格帯
・Tシャツ、カットソー:約4,000円〜
・ニット、セーター:約8,000円〜
・パンツ:約8,000円〜
・パーカー、スウェット:約9,000円〜
・シャツ、ブラウス:約10,000円〜
・ベスト、カーディガン:約10,000円〜
・ブルゾン:約12,000円〜
・ジャケット:約15,000円
・コート:約30,000円〜
・ネクタイ:約10,000円〜
・スーツ上下セット:約80,000円〜
もちろんセレクトショップですのでアイテムにより価格はまちまちですが、ざっくりとした価格としては以上の通りになります。
次は、気になるSHIPSの評判を見ていきましょう。
シップスはダサい?評判を調べてみた

自分が着用するブランドのイメージや、世間一般の評価は気になるもの。
ということで、SHIPSの評判を調べてみました。
- 僕のTwitterでのアンケート
- 一般のクチコミ
下記で見ていきましょう。
僕のTwitterでのアンケート
僕のTwitterで「セレクトショップ御三家」を紹介した際に、簡単な人気投票を行いました。
結果、SHIPSは3位でした。
御三家として一括りにされることがありますが、年を追うごとに人気に差が開いていっている印象ですね。
一般のクチコミ
同じセレクトショップ御三家である「UNITED ARROWS」と「BEAMS」に比べて、クチコミの量がとても少なかったです。
売上高や店舗数で見るとSHIPSが一番規模が小さいので、仕方ないと言えば仕方ないかも知れません。
ただ、見つかったクチコミはどれも好意的なもので、女性から男性へのプレゼントとしての利用などが多数見受けられました。
逆に「ダサい」といったようなマイナス意見は見つかりませんでした。
基本的にトラッドでキレイ目なアイテムを展開していますので、好印象を与えやすい(というよりは悪い印象を持たれづらい)ショップと言えるでしょう。
次は、SHIPSがどんな人におすすめなのかを見ていきましょう。
シップスはこんな人におすすめ(年齢層・系統など)

SHIPSは、トラッドでキレイ目なテイストが特徴のセレクトショップです。
特にスーツスタイルの品揃えが豊富なので、ビジネスマンにはアリでしょう。
年齢層は20〜40代が中心ですが、ベーシックなスーツスタイルであれば50代以上の男性でも問題なく利用ができると思います。価格帯もセレクトショップの平均くらいですので、若い世代の方でも手に取りやすいでしょう。
一方、スーツ以外のカジュアル衣料については、トレンドに遅れている印象なのでオススメがしづらいです。
次は、SHIPSのアイテムがどこで手に入れられるのかを見ていきましょう。
シップスの店舗はどこにある?

SHIPSの店舗情報をまとめました(2022年時点/一部抜粋)
大手セレクトショップだけあって、全国各地の主要都市に幅広く展開しています。
駅近の繁華街やショッピングモールを中心に店舗を構えていますので、アクセスがしやすく便利に利用できます。
もちろんオンラインストアもありますので、通販での購入も可能です。
実店舗
▼東京
・渋谷:SHIPS渋谷店
・新宿:SHIPS新宿店
・有楽町:SHIPS有楽町店
▼関東
・埼玉:SHIPS大宮店
・千葉:SHIPS柏
・神奈川:SHIPS横浜店
▼北海道・東北
・北海道:SHIPS札幌パルコ店
・宮城:SHIPSエスパル仙台店
▼北陸・東海・甲信越
・新潟:SHIPS新潟店
・石川:SHIPS金沢百番街Rinto店
・静岡:SHIPS新静岡セノバ店
・愛知:SHIPS名古屋クラシック店
▼関西
・京都:SHIPS京都店<MEN>
・大阪:SHIPSなんばパークス店
・兵庫:SHIPS神戸店
▼中国・四国・九州
・福岡:SHIPSアミュプラザ博多店
・岡山:SHIPSさんすて岡山店
・広島:SHIPS広島店
その他の店舗は公式HPよりご確認いただけます。
Web販売
詳細は公式HPよりご確認いただけます。
まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます。
いかがでしたでしょうか?
日本初の老舗セレクトショップであり、セレクトショップ御三家とも呼ばれるSHIPS。
ビジネスやスーツスタイルを中心に、トラッドでスタイリッシュなテイストが特徴です。
気になる方はぜひチェックしてみてください。
また、『メンズにおすすめのセレクトショップ』をまとめた記事も書いています。洋服年間1000万円以上購入&自社ブランドを複数展開する僕が、有名どころからそうでないところまで一挙にまとめていますので、気になる方は下記からチェックしてみてください!