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【完全保存版】アウトドアがルーツのファッションアイテムまとめ!

こんにちは!まとめです。

あなたは、すべての洋服には原型となる「ルーツ」が存在することをご存知でしょうか?

もともと役割があった服を、時代の変遷とともに、日常の街着として着るようになったのが現在の洋服です。

例えば、秋冬のアウターとして人気のマウンテンパーカ。

もともとは山岳フィールドでの過酷な環境に耐えるために生まれたアウトドア用のアウターですが、その機能性の高さから、街着としても着用されるようになりました。

1970年代の日本で巻き起こった「機能性がある服を着るのがカッコいい」というアウトドアブームが、そのキッカケになっています。

このように、すべての洋服にはルーツがあり、もともと何らかの役割をもってこの世に誕生しているのです。

今あなたが着ている服にも、必ずルーツが存在します。

ルーツ

そして、洋服のルーツのほとんどは、この7つのどれかに分類できます。

  1. スーツ&制服
  2. ミリタリー
  3. アウトドア
  4. スポーツ
  5. ワークウェア
  6. 下着
  7. 民族衣装

僕のブログでは、これを「洋服の7大ルーツ」として、皆さんにご紹介をしています。

今回ご紹介するのは「アウトドア」がルーツのアイテム。

一覧で紹介していくので、ぜひ最後までお付き合いください。

ルーツを知ると、ファッションがより身近になり、楽しくなるのでオススメです!

マウンテンパーカ

シェラデザインズの「オリジナル60/40マウンテンパーカー」

マウンテンパーカは、登山などのアウトドア用として作られたフード付きのアウターです。

その原型を作ったとされているのは、アメリカ発の名門アウトドアブランド「シェラデザインズ(SIERRA DESIGNS)」。

創業者は、アウトドア大好きの二人組、ジョージ・マークスとボブ・スワンソンです。

1960年初頭、アウトドアスポーツやキャンプに明け暮れる日々を送っていた二人は、激しい暴風雨に巻き込まれ、海で遭難してしまいます。

極寒に耐えながらもなんとか生還を果たした彼らは、この過酷な出来事によって「着る物の重要性」を再認識し、自宅の倉庫で衣類の製作をスタート。

そして1968年、シェラデザインズのオリジナル素材「60/40クロス」を用いたマウンテンパーカをアメリカで発表します。

これが今日におけるマウンテンパーカの原型です。

優れた機能性が認められたこのアイテムは、全米のトレッキングブームに乗り瞬く間に大ヒット。

同じ素材を使用したアウターも続々と登場し、どんどん普及していきました。

1975年になると、ついにシェラデザインズのマウンテンパーカが日本初上陸。

当時の日本では「ヘビーデューティー」と呼ばれるアウトドアブームが大流行していたため、このマウンテンパーカは日本においても大ヒットとなりました。

こうして広まったマウンテンパーカは、アウトドア由来の高機能な着心地のよさから、日常の普段着としても定着。

アウトドアシーンの枠を超えて、さまざまなブランドから、さまざまなデザイン性のものが販売されるようになりました。

機能性の高さはもちろん、見た目もカッコ良いのでオシャレ着として流行るのがよく分かります。

ダウンジャケット

世界初のダウンジャケット、Skyliner(スカイライナー)

ダウンジャケットは1936年、釣りの防寒着として誕生しました。

発明したのは、アメリカのカジュアルウェアブランド「Eddie Bauer(エディー・バウアー)」の創業者である、エディー・バウアー氏。

彼はスポーツの愛好家で、釣り、テニス、スキー、ゴルフ、カヌー、ハンティングなど多岐にわたるスポーツを嗜んでおり、釣りやゴルフに至っては、ロッド(竿) やゴルフクラブを自作するほどでした。

そんな彼が真冬の釣りに出かけた際、道に迷ってしまい、あまりの寒さで低体温症となり凍死寸前になってしまいました。

なんとか一命を取り留めた彼は、そこでの経験をキッカケに、防寒性に優れたフィッシングウェアの開発をおこないます。

モチーフにしたのは寒さ対策として羽毛(ダウン)を用いるというロシア人の知恵。保温性のある水鳥の羽毛を使った洋服を作ることを考えます。

しかしサンプルを作ってはみるものの、着用すると羽毛が下に偏ってしまい、洋服としてうまく機能しません。

試行錯誤の末にたどり着いたのは、ダウンを菱形の状態でキルティングすること。

これによりダウンが洋服の中でズレることなく、暖かさを保ったまま着用する洋服が完成しました。

これが世界初のダウンジャケットです。

バウアー氏はこのキルティング製法をもとに、1936年にアメリカで特許を取得。

「スカイライナー」という名前でデビューしたダウンジャケットは、その機能性の高さから、多くの人々に支持される人気アイテムとなりました。

その後もアップデートを繰り返されたスカイライナーは、手を温めるための大きなポケット、外気の侵入を防ぐための首元と袖口のリブなどが搭載されていきます。

次第にフィッシング以外のシーンでも使われるようになり、その防寒性と軽さから、登山家やハイキング好きにも愛用されるようになりました。

そして1963年、エベレスト登頂を果たしたときにダウンジャケットが使われたことから高い信頼を獲得し、防寒に優れたアウターとして一般層へも広く普及。

これを皮切りに、ほかのスポーツブランドやアパレルブランドからも数々のダウンジャケットが展開され、冬のシーズンに欠かせないアウターとして、その存在が確立されました。

こうして市民権を獲得した、フィッシング生まれのダウンジャケット。

現代では、丈の長いダウンコートや、袖のないダウンベストなど、さまざまなタイプやデザインのものが作られています。

命を守る役割が求められたからこそ、高機能として完成したダウンジャケット。

クライミングパンツ

グラミチの創始者:マイク・グラハム

クライミングパンツは、その名の通り「ロッククライミング」から生まれたパンツです。

その原型となっているのは、アメリカ発の名門アウトドアブランド「グラミチ」が開発したパンツ。

創業者であるマイク・グラハムは、“ストーン・マスター” と呼ばれ、ヨセミテのロッククライミング界をリードしてきた有名なクライマー。

当時のクライミングウェアに満足できなかった彼は、カリフォルニアの小さなガレージ(倉庫)を使い、自らの手でクライミングパンツを製作しました。

グラミチのクライミングパンツ

180度自然な開脚を可能にした「ガゼットクロッチ」や、片手で調整できる「ウェビングベルト」など、画期的なディテールが特徴。

クライミングに何が必要かを知り尽くしている彼が作ったパンツだけあって、その機能性は高く評価されました。

これが口コミで全米に広まったことで、クライミングパンツの存在が一躍有名になり、多くのクライマーから愛用されるようになったのです。

このグラミチが開発したクライミングパンツは、のちに「クライミングウェアの常識を変えた」とも言われています。

というのも、実はクライミングパンツというアイテム自体は、グラミチの登場前から存在はしていました。

ただ、クライミングに求められる機能を十分に要していなかったことから、その存在は希薄なものでした。

これがグラミチのクライミングパンツの登場により、クライミングパンツとはこういうものだ、という常識が作られたのです。

こうして生まれたクライミングパンツは、優れた機能性と着心地のよさから「クライミングだけで履くのはもったいない」となり、街中でも使われるように。

近年はキャンプなどのアウトドアブームも手伝って、さまざまなクライミングパンツが販売されています。

実際に履いてみると分かりますが、一度履いたら病みつきになるくらい、クライミングパンツは機能性が抜群です。

サファリハット

最後にご紹介するサファリハットは、別名アドベンチャーハット、サファリキャップとも呼ばれます。

その名前のとおり、狩猟に適した帽子、探検家たちがかぶる帽子です。

明確なルーツが存在しないのですが、広くはアウトドアシーンから誕生した帽子と言って差し支えないでしょう。

その特徴は、日差しよけの長めのツバ。

紫外線から肌を守るため、帽子によってはUVカット加工や、ゴアテックス加工がされたものなど、さまざまな機能が搭載されていたりします。

また、帽子が風に飛ばされないようにするため、顎紐(あごひも)が付けられていることが多いのも特徴。

リュックに入れて持ち運びがしやすいよう、ソフトな仕上げでコンパクトに折りたためる仕様のものもあります。

ほかにも、素材に速乾性の高いリネンを使用したり、通気性のよいメッシュ加工を施したり、オイルを塗り込んで撥水性を高めたりなど、さまざまな気候条件に対応できるよう仕上げられていたりします。

意外と多機能。どれもアウトドアシーンならではの機能ですね。

ちなみに、サファリハットとよく似ている帽子として、バケットハットがあります。

バケットハットは、バケツを逆さまにしたようなかたちをした帽子のこと。

日差しよけが求められたサファリハットの方が、ツバが長いという違いがありますが、近年はその境は曖昧になっています。

シンプルな帽子ながら、意外にもたくさんの機能が搭載されているのがサファリハット。

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます!

いかがでしたか?

今回は「洋服の7大ルーツ」のなかから「アウトドア」をルーツに持つアイテムを紹介させていただきました。

すべてのアイテムに共通するのは、優れた機能性。

大自然を相手にするアウトドアだからこそ、命を守るための機能、より快適に過ごすための機能が求められたんですね。

なかでも、海での遭難体験から生まれたマウンテンパーカ、釣りで凍死しかけたことから生まれたダウンジャケットは、強烈な印象のエピソードでした。

このように、すべての洋服には原型となるルーツが必ず存在します。

ルーツを知ると、デザインやシルエットの意味がわかるようになるので、とっても面白いですよ。

コーディネートを組むときや、アイテムを選ぶときの審美眼にも繋がりますし、ファッションに詳しいという状態がオシャレへの自信にも繋がります。

ぜひこの記事を通じて、ファッションがもっと身近に、楽しい存在になってくれれば幸いです。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

ちなみに、僕のブログでは『オシャレのレシピ』と称してオシャレの理論を連載しています。

もっと詳しい話が聞きたい人は、下記の記事をどうぞ。

ファッション初心者の方であってもオシャレを楽しめる内容になっています。

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