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デザイナー「クリストフ・ルメール」のブランドを徹底解説!ユニクロとの関係など総まとめ

皆さんは「ルメール(LEMAIRE)」というブランドをご存知でしょうか?

世界的に有名なデザイナー「クリストフ・ルメール」が手がけるフランス発の高級ブランドです。

ユニクロとのコラボで初めて知ったという方も多いのではないでしょうか。

個人的にも好きなブランドで、なんだかんだ毎年利用しています。2022年もフレアパンツなど数点購入しました。

というわけで、この記事では、ブランド「ルメール」について、デザインなどの特徴・価格帯・おすすめの客層など、一挙にまとめてご紹介したいと思います。

デザイナー「クリストフ・ルメール」の経歴もまとめました!

※ユニクロとのコラボ「ユニクロU」について知りたい方は、別の記事も用意していますのでこちらをどうぞ。

ブランド「ルメール」とは?

ルメール(LEMAIRE)は、デザイナー「クリストフ・ルメール」が自身の名を冠した、フランス発の高級ブランドです。

独立系ブランドであるものの、元エルメスのデザイナーのブランドということもあり、パリの高級ブランドの中でも高い位置にランクされています。

ただし、アイテムの価格帯はパリ系ブランドでも高くない部類なので、超高級ブランドというわけではありません。一般的なインポートのハイブランドくらいの位置付けです。

流行よりも「一生永く着られる服」をコンセプトにしており、ミニマルデザインのベーシックなアイテムが特徴。

パリコレ系ブランドの中でも、とくにシンプルな系統として有名です。

ルメールというブランドについてザックリ理解したところで、次はデザイナー「クリストフ・ルメール」について迫っていきましょう。

デザイナー「クリストフ・ルメール」について

右:ルメールのデザイナー「クリストフ・ルメール」
左:デザインパートナーの「サラ・リン・トラン」
出典:ルメール公式ホームページ

クリストフ・ルメールはフランス出身のデザイナーで、「エルメス」「ラコステ」と言った有名ブランドのアーティスティックディレクターとして活躍してきた世界的なデザイナーです。

1965年に生まれたルメールは、元々ファッションに興味を持っていたわけではなく、文学を専攻し学んでいました。 実は文学を愛するデザイナーとしても知られ、三島由紀夫をはじめとする日本文学作品も愛読してきた事を公言しています。

実は、親日家としても知られています。

その後、ファッションに関心を抱くようになったルメールは、フランスの有名な美術学校である「アトリエ・セーブル」を卒業し、知識をさらに深めるため、「イヴ・サンローラン」や「ティエリー・ミュグレー」など様々な有名ブランドのアトリエで経験を積んでいきます。 

1987年頃にはその功績が実りはじめ、多くの輝かしい賞を受賞し、ファッション業界で名を上げていきます。 

そして1991年に、自身の名前を冠したブランド「クリストフ・ルメール(CHRISTOPHE LEMAIRE)」を立ち上げ、高いファッション性と機能性を持ったブランドとして世界中から注目を集めることとなりました。

ラコステの復活に貢献

その後も自身のブランドで数々のコレクションを発表し、成功を収めていたルメール。

2002年にはその手腕に白羽の矢がたち、元テニスプレーヤーのルネ・ラコステ氏が興したポロシャツで有名なブランドブランド「ラコステ(LACOSTE)」のアーティスティックディレクターに就任します。

当時のラコステは低迷期に陥っていましたが、ルメールの加入により、ラコステ本来の良さを残しつつ、彼の強みである卓越したデザイン性と機能性を織り混ぜることで、ラコステは右肩上がりで復活を遂げました。

ちなみにラコステで活躍していた期間中は、自身のブランドを休止していました。目の前のデザインに対して情熱を注いでいることが読み取れるエピソードだと思います。

エルメスでの活躍

2010年になると、ジャン・ポール・ゴルチエの後任者として、エルメス(HERMES)のアーティスティックディレクターに就任します。

ルメールは同年に開催されたコレクションを担当し、「1920年から続くエルメスの伝統を正確に理解し、シックなスポーツウェアの要素と見事に融合させた」と高い評価を得ました。

彼は当時のことをこのように語っています。

とても光栄なことであると同時に、大きな責任を感じている。エルメスはフランスでもとても特別な存在なのだから。

しかし、ルメールは自身のブランドに専念するため、2015年の春夏コレクションを最後にエルメスを退任します。

同年に自身のブランド「CHRISTOPHE LEMAIRE」を「LEMAIRE」に変えて再スタート。

現在のパートナーである「サラ・リン・トラン」がブランド運営の中心的な存在になったのもこの頃です。

そして同時期に、ユニクロからのオファーを受けて「ユニクロアンドルメール」というコラボラインが始まります。

ユニクロとのコラボ

2015年秋冬に始まったルメールとのコラボレーション。初めは「ユニクロアンドルメール」という名前でした。

この時はまだクリストフ・ルメールがユニクロのアーティスティックディレクターに就任しておらず、ユニクロと外部デザイナーとのコラボという形でしたが、その話題性と人気は凄まじいもので、発売当日には取扱店舗に長蛇の列ができていました。

当時、僕もユニクロに足を運びましたが、開店前にもかかわらず10、20人は並んでいたことを覚えています。

一部の人気アイテムは店舗でもオンラインでもあっといまに完売し、オークションサイトなどで高値で取引されるほどの人気ぶりでした。

続けて2016年春夏コレクションもこの名義で発表されましたが、そこで一度、ルメールとのコラボは終了という形になっています。

ユニクロUの誕生

その後、ユニクロアンドルメール終了と同年に、クリストフルメールがユニクロのアーティスティックディレクターに就任。

2016秋冬には、皆さんご存知の「UNIQLO U」というコラボラインがスタート。

ルメールの服作りのコンセプトである「一生永く着られる服」と、ユニクロが目指す「究極のライフウェア」が相性抜群ということもあり、ユニクロの数あるコラボラインのなかでも一番といえるレベルの人気となっています。

人気をとおり越して、もはや定番。

現在も毎シーズン新作を発表

このように輝かしい経歴をもつクリストフ・ルメール。

日本ではユニクロとのコラボばかりに注目が集まりがちですが、自身のブランドである「ルメール」もしっかりと毎シーズン新作を発表しています。

現在のデザイナーは2人いて、一人はクリストフ・ルメール。もう一人は先述した彼のパートナー、サラ・リン・トランです。

ちなみにルメールのウィメンズ部門・アクセサリー部門は、彼女の力量によるところが大きいといわれています。

騎手のルメールとは別人なので注意!

騎手のクリストフ・ルメール氏
出典:https://news.netkeiba.com/

日本のJRA(中央競馬会)に、クリストフ・ルメール(Christophe Lemaire)という同姓同名でスペルも全く同じのフランス人騎手がいます。

競馬会では超有名なトップジョッキーであることに加えて、2022年に「CL by C.ルメール」という自身のファッションブランドを立ち上げたため、デザイナーのクリストフ・ルメールと混同してしまっている方が多いようです。

実際に「クリストフ・ルメール」でGoogle検索すると、ファッションデザイナーのほうではなく、騎手のルメールの情報がたくさん出てきます。

同姓同名かつどちらもフランス出身で自身のファッションブランドを持っているため非常に紛らわしいですが、全くの別人なので混同しないよう注意しましょう。

混同している人、けっこう多いです!

ルメールの特徴(デザインなど)

先述のとおりルメールは、流行よりも「一生永く着られる服」がコンセプト。

ルメールらしい洗練されたミニマルデザイン、美しいシルエットが特徴です。

ベーシックなアイテムだけど何故かカッコよく見えるのは、細部まで計算され、こだわり抜かれたデザインになっているからです。

とくにシルエットは、体型を拾わない厚めの高級素材にゆるめのサイズ感になっており、誰が着ても美しいシルエットになるように設計されています。

ポケットやスリットの位置なども体型補正がかかるよう考えられていますので、実際に着用したときに、そのシルエットの美しさを感じることができると思います。

そうした理由から、着心地の良さも抜群。ストレスフリーな着心地なので、つい色違いで揃えたくなるほどです。

ルメール自身も「日常生活のなかの動き」には重きを置いており、着る人に永遠に着ていたいと思わせることを一つの信条にしています。

このようにルメールは、流行やトレンドに左右されにくいデザインになっていますので、ワードローブの万能アイテムとして置いておきたいブランドといえるでしょう。

次に、具体的な価格帯を見ていきましょう。

ルメールの価格帯

ルメールはパリの高級ブランドの中でも高い位置にランクされているものの、商品の値段は安い部類になります。

インポートなのでもちろん高いには高いのですが、エルメスやルイヴィトンなどのラグジュアリーブランドよりは全然安いです。

同じインポートブランドで比較するなら、マルジェラより少し安いくらいをイメージすると分かりやすいかもしれません。

公式オンラインストアを参考にした価格は以下のとおり

※インポートのため表記はすべて米ドル建て(USD)になります。

・Tシャツ:100〜
・ニット:140〜
・シューズ:230〜
・リング:310〜
・ネックレス:310〜
・スラックス:320〜
・シャツ:350〜
・スリッポン:400〜
・ワイドパンツ:400〜
・財布:400〜
・革靴:420〜
・ローファー:420〜
・ブルゾン:430〜
・ジャケット:480〜
・バッグ:520〜
・サンダル:580〜
・セットアップ:800〜
・コート:850~

このように、中心価格は300〜400ドル​、アウターなど一部高額商品は400ドルを超えてくる、といった価格設定になっています。

一番やすいTシャツは約100ドルで購入できるので、エントリー商品としておすすめです。

次に、ルメールの最新コレクションをご紹介します。

ルメールの評判

ブランドルメールの世間一般の評価はどのようになっているでしょうか?

というわけで、僕のInstagramで簡単なアンケートを取ってみました。

結果、「知らない」と回答した人はわずか5%。知名度は抜群ですね。

「知ってるけど買ったことはない」は72 %と多いですが、ここは好きだけど値段が高くて手が出せない、という人も含まれていそうです。

↓よければご参考ください。

次はルーメルの最新コレクションをご紹介します。

ルメールの最新コレクション

毎シーズン、コレクションを発表しているルメール。

2023年春夏は、駅のホールや映画のセットを旅するようなワードローブをテーマに、ルメールらしいミニマルでシルエットの美しいアイテムを展開しています。

コレクションのルックは公式ホームページから見ることができるので、気になる方はチェックしてみてください。

次に、ルメールはどんな人におすすめなのかを見ていきましょう。

ルメールはこんな人におすすめ(年齢層・系統など)

ここまで紹介したとおり、ルメールは洗練されたミニマルデザインと美しいシルエットが特徴。

なのでミニマルファッションが好きな方や、ベーシックなアイテムで差をつけたい人におすすめ

ミニマルがゆえ着る人を選びませんので、どの年齢層の方が利用しても問題ないでしょう。

実際に海外では20代〜60代くらいまでの幅広い世代、セレブなども利用しているようです。

ただハイブランドではあるものの、決して富裕層向けではない価格で展開していますので、日本でもファッション感度の高い若者たちがふつうに利用してます。

同じミニマルテイストのブランドとして「ジルサンダー」が挙げられますが、そこと比べると安価ですので、そういった意味でもおすすめですね。

また、ユニクロUをきっかけにルメールに興味をもった人、好きになった人もいると思うので、そういった人も一度チェックして損はないでしょう。

もちろんユニクロUに比べて値段は数倍しますが、超高級ブランドというわけでもないので、Tシャツなどのエントリー商品であれば検討範囲内に入れられると思います。

自分が気になったブランドを調べたり、実際に店舗に行ってみることって、オシャレへの第一歩だったりします。

オシャレが今よりもっと身近に感じられるはずなので、ぜひ気になったらすぐアクションしてみてくださいね。

というわけで、次はルメールのアイテムがどこで手に入れられるのかを見ていきましょう。

ルメールの取り扱い店舗

ルメールはインポートブランドということもあって、店舗がどこにあるのかご存知ない方も多いと思います。

ネットにもあまり情報がないので、ルメールの取り扱い店舗情報をマルっと調べてまとめました(2022年現在)。

ルメールのアイテムは、「直営店」「取り扱い店舗」「オンラインストア」の3つの方法で手に入れることができます。

まず、日本で唯一の直営店は、東京の青山にあるSKWAT/LEMAIRE(スクワット ルメール)です。

個人的にもここはかなりおすすめで、SKWAT(スクワット)というプロジェクトのもと、ビルの地下1階〜2階までの合計3フロアに3つの施設が入っています。

地下1階はミュージアムスペース、1階がルメール、2階がトゥエルブブックスという洋書屋さんになっています。

トゥエルブブックスはもともと洋書やアートの卸売をしている会社で、実験店舗として展開しています。

店内はまるで倉庫のようになっており、オシャレな本が積み上げられていたり、デザイナーのルメールがチョイスした本を置いているコーナーがあったりするので、ルメールのついでに立ち寄るのにおすすめです。

椅子やソファーもあるのでゆっくり楽しめますよ!

直営店以外の取り扱い店舗は、全国の百貨店やセレクトショップになります。伊勢丹などの大手百貨店もあれば、ワレモコウのような高感度の個人経営系セレクトショップなど、さまざまですね。

ダントツおすすめは青山の直営店ですが、店舗に足を運ぶのが難しい方は、オンラインストアもありますのでご安心を。

以下に一覧でまとめたのでご参考ください。

直営店

▼東京(青山)
・SKWAT/LEMAIRE(スクワット ルメール):東京都港区南青山5丁目3-2

※こちらの直営店はもともと期間限定のポップアップストアとしてスタートしていますが、売れ行き好調のようで現在も継続展開しています(2022年現在)。

取り扱い店舗

▼北海道
・ガレージ69:北海道札幌市中央区南3条西8-7

▼関東
・ヨコアンティ:栃木県宇都宮市下戸祭1-15-22
・ラ・カリーナ:栃木県宇都宮市中央2-1-1
・アバハウス 原宿:東京都渋谷区神宮前6-25-16
・ワレモコウ(吾亦紅):東京都渋谷区神南1-18-2
・スーパー エー マーケット 青山店:東京都港区南青山3-18-9
・エイチ ビューティ&ユース:東京都港区南青山3-14-17
・ジャックポット:東京都新宿区新宿3-22-11
・ルメール伊勢丹新宿メンズ館:東京都新宿区新宿3-14-1
・リスタイル 伊勢丹新宿:東京都新宿区新宿3-14-1
・ザ シークレットクロゼット 東京ミッドタウン:東京都港区赤坂9-7-3
・ハウント:東京都渋谷区猿楽町16-1
・ザ シークレットクロゼット 玉川タカシマヤS・C:東京都世田谷区玉川3-17-1
・シボネ青山:東京都港区南青山2-27-25
・ランド オブ トゥモロー 丸の内:東京都千代田区丸の内2-6-1

▼北陸・甲信越
・グリーンルーム:富山県富山市総曲輪3-2-15
・アカシア:石川県野々市市住吉町11-19
・ノブレス・オブリージュ:山梨県甲府市丸の内1-16-10
・オブリージュ・メンズ:山梨県甲府市丸の内1-16-10
・ダイアログ:長野県松本市中央1-11-23

▼東海
・アンリミテッド ラウンジ:愛知県名古屋市中区栄3-23-24
・ラ ヴィラルージュ:愛知県名古屋市中区栄5-16-1
・ザ シークレットクロゼット:名古屋ミッドランドスクエア 愛知県名古屋市中村区名駅4-7-1
・グーフォー:愛知県名古屋市東区泉1-12-1
・エアエイジ:愛知県春日井市宮町2-3-6
・エスピー:岐阜県岐阜市玉宮町1-19

▼近畿
・ケイブ:大阪府大阪市西区南堀江1-11-9

▼中国
・アヴェリア:岡山県岡山市北区磨屋町8-26

▼四国
・モンドジャコモ:徳島県徳島市東船場町2-42
・カラロク:香川県高松市百間町9-10

▼九州
・イディオム:熊本県熊本市中央区上通町10-13
・アートワーク:熊本県熊本市中央区上通町8-21

オンラインストア

公式オンラインストア

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます。

いかがでしたでしょうか?

ルメールは、世界的に有名なデザイナー「クリストフ・ルメール」が自身の名を冠した、フランス発の高級ブランドです。

といっても俗にいう超高級ブランドではなく、一般的なハイブランドくらいの立ち位置なので、頑張れば手の届くレベルの価格設定になっています。

洗練されたミニマルデザインと美しいシルエットはルメールならではですので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

個人的にも好きなブランドで、2022年もフレアパンツを購入しました。

僕のブログでは、今後もブランド解説をはじめ、ファッションに役立つさまざまな情報をアップしていきます。

ぜひ次の更新をお楽しみに!

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